昨日、「今日はお稚児さんの日」と言うので妹の子らに付いて行ったら、花まつり。
お釈迦様の降誕会。
花まつりという行事があるのは知っていたけれど、行事もお稚児さんも見るのは初めて。
確か4月じゃなかったっけ。
旧暦の4月で月遅れでするのかな。
お寺に行って、まずは子どもたちの着替え。
用意された稚児衣装一式に着せ方の説明書が添えられていたけれど、見てもさっぱり。
それでも、何度か参加しているらしい妹の一番上の子が、小さな妹を着替えさせていく。
その横で私が一番下の子の衣装と説明書を手に固まっていたら、係りの人が来て手早く着替えさせてくれた。
「お稚児さん」は最初どこの民族衣装かと思ったけれど、確かによく見れば烏帽子や袴で、額には平安風(?)の麿眉。
※
烏帽子はわかるけれど、女の子のこの大陸風の冠はいったい…?
ああ、そう言えばお雛様はこういう系統のをかぶってたっけ。
平安装束?
着替えて紅を差して、長い待ち時間の後、行列開始。
待ち時間の間にすでに衣装は崩れかけていて、そのぐずぐず感もかわいい。
インド風の装飾がされた大きな白い象(の像)を引くお稚児さん姿の子どもたち。
象の背には、インド風に花で飾られたお堂と、その中に小さなお釈迦様。
稚児の列の前には、鈴を鳴らす和服姿の女性たちの列。
そしてどこらから法螺貝。
印中和、神仏融合?
行列がお寺を出て町を練り歩いて別のお寺に着くと、象の背に乗って運ばれてきたお堂とその中の小さなお釈迦様がお寺の中に運び込まれて、そこでお稚児さんがひとりずつ、その釈迦像に柄杓で甘茶をかける。
私が思っていたよりずいぶんエキゾチックでシステマチックな行事。
(私は子どもの頃日曜学校ふうのところに通っていて、そこでは4月に簡単なイースターの行事があったので、花まつりもそういう緩いものかと思っていた。)
昨日はその花まつりの後、まだ日があるうちに親に駅まで送ってもらい、自分の家へ。
元気有り余る三人の子どもの相手をしていただけで帰ったらぐったりで、毎日その合間に家事もこなしている妹に感心する。
今朝は仕事の呼び出しが入るかもしれないと思ってアラームをセットせずにいたら、目が覚めたら昼。
体が重い。
でもちょっとどこか片付けよう。
(携帯からの投稿に後から写真をPCで追加。)
※ 額に描く麻呂の眉みたいなのは「位星(くらいほし)」というものだそうで、
金属製の輪の形の冠は「天冠」というものだそうです。
また、稚児の衣装は、神官装束や巫女装束などの平安装束か、
それらを大幅に簡略化した稚児装束の場合が多いとのことです。