夜11時頃、OVで同じ係のKoさん・Kuちゃん・Hさんとの4人で、食事しながら班構成の打ち合わせをした。
H 「あの人をどの班に入れるか悩むなあ。すごく勝手で、こっちの言うことをきかなくて勝手な班に教えに行ったり部屋の外に出ていったりするから…」
私 「直接話したことないからわからないけど、そんなわがままな人には見えないし、ちょっとぽーっとした感じの人だから、言うことをきかないっていうよりは言われたことがわかってないだけじゃないかなあ?」
H 「あ、そうなのかな。あ!もしかしたら、今ハヤリの広汎性発達障碍ってやつ!?」
私 「えっ!?」
H 「TVとかで最近よくやってるの。犯罪とか起こしやすい人たちなんだって。」
私 「え…犯罪起こしやすいっていうのは違うと思う。」
H 「ううん、そうなんだって。広汎性発達障碍の人らによる異常な犯罪が増えてるんだって。」
私 「そんなことないって。私もそうだし。いろんな人がいるんだって。」
H 「えっ!? ウソー、かりのさん、そうだったの?」
私 「うん。外国人が日本で犯罪犯したら外国人だっていう特徴が強調されて報道されるから、外国人はみんな犯罪を犯しやすい人らだって思ってる人がいるのとおんなじだってば。慣れない国での生活環境とかよその土地だっていう感覚とかが犯罪に走るきっかけになってるかもしれないけど、外国人イコール犯罪を犯しやすい人種ってわけじゃないでしょ? それとおんなじ。」
H 「へー、かりのさん、上手に育ってきたんやねえー。全然そんなふうに見えないわ。上手に育ったんやねー。」
やめれー!
あー、言うつもりなかったのに。ついムキになって口がすべってしまった。あー…。
早く忘れてくれ。
(普通の人は私のようにはすぐには忘れないか…。はぁ…)
私はあまりTVを見ていないから、後でKoさんに「広汎性発達障碍って最近TVでよくやってるの? 一般の人にもそんなに知られてきてるのかなあ。そんなふうに報道されてるのかなあ」と訊いたら、
「Hさんは養護教諭だから仕事柄そういうニュースに注意が行くんじゃないかな。軽度の場合見てもあまりわからないし、異常犯罪者を調べたら実は障碍があったっていうのが何件か続いたから、その傾向があるっていう報道だったのかも。これまでは軽度発達障碍は障碍として認められていなくて、通常学級に在籍して何の配慮もされないまま学校や家庭を過ごしてきたわけだし。もっと早くから障碍として認識されていたら、犯罪を犯した人の人生も違っていたかも」とのこと。
ああ、そう言えばHさん、養護教諭だって言ってたっけ。すっかり忘れてた。
(人の年齢・出身(在籍)校・職業・住んでる場所等は、何回聞いてもなかなか覚えられない。)
養護教諭でそれだったら、一般の人ならもっと偏見の目で見る人が多いよねえ。