新聞の中にタイの紙面が紛れ込んだかのような、味の素の「アジアめん」の新聞広告。
新聞をとってないのでどんな形で入っていたのか知らないけれど、たぶん全面広告よね。
目を引くし興味も引く。上手だなあ。
制作者は藤田誠という人らしい。35歳。
この人のクノールカップスープの鉄道広告もセンスいい。
列車の窓に浮かぶ、誰かが息を吹きかけて指で落書きした「クノールカップスープ」の文字。
TVCMにありそうなひとコマ。
でも実は、その窓のくもりと指で書かれた文字は、窓に貼られた広告ステッカー。
近くで見ると、文字の部分には指でなぞった時にできた水滴の跡まで再現されていて、リアル。
山形鉄道の列車の窓に貼られていたそうで、窓の向こうの雪景色も広告に取り込まれている。
派手で過剰な鉄道広告が多い中、無彩色で景色に溶け込んでいる。でも斬新。
心がほっとする。
このクノールの鉄道広告は、カンヌ国際広告祭メディアライオンというのを受賞したそうな。
あ、この人、新キャスターのパッケージデザインをした人なんだって。
去年(一昨年?)3銘柄くらいのタバコが一斉にデザイン変更した時、キャスターのデザインだけが異色だった。
ちょっとブッチ柄っぽくてレトロで、キャスターのイメージが大きく変わった。
写真はNIKKEI DESIGN 2005 10の誌面を撮ったもの