早目に仕事を切り上げてEng N.に顔を出した。
この日の先生は初めて会う人で、参加者は私を含めて5人だけ。
どんどん会話が進んで、半分は理解できない。聞き返しても説明が早口でやたら長く、ますますわからない。
ぐったり疲れたけれど、この日を逃すとまた当分行けそうになかったので、続けて9時半頃からSiさんちへPCと日本語のお手伝いに行った。
S 「失礼な質問かもしれないけれど、トウコちゃんはどれぐらいの数の漢字を知ってる?」
私 「は? わからない」
S 「いや、失礼な質問だとは思うんだけどね」
私 「ううん、本当にわからない。見当もつかない」
S 「ほんとに? じゃあ、漢字は全部でいくつぐらいあるの?」
私 「さっぱりわからない。多分、生活で普通に使っているのの10倍か20倍はあると思う。明日調べてメールするわ」
私に「量」の質問をするのは間違っている。
百単位なのか千単位なのか万単位なのかもわからない。
(量の見当がつかない、量の感覚が鈍いというのもAS(PDD?)の特徴にあるそうな。)
…と思っていたら、Rに訊いても見当がつかないよう。
私 「おまえ、漢字いくつぐらい知ってる?」
R 「…100…?」
私 「…」(数量感覚、私以下?)
「じゃあ、漢字っていくつぐらいあると思う?」
R 「1000?…いや、10万?」
普通、漢字の数なんて見当がつかないものなのかな。
(調べたところ、小学校で習う漢字が1,006字、「常用漢字表」に載っているのが1,945字、大学生・社会人が知っているのが3,000字以上ぐらい、だそう。一般的な漢和辞典の掲載が6,000~12,000字ぐらい、大修館の大漢和で50,000字。)
Siさんは日本人が一般にどれぐらいの漢字を知っているのか、どれぐらい覚えたら日本での生活に困らなくなるのかを知りたかったんだと思うけれど、その答えを聞いたら、きっと気が滅入ると思うよ。
Siさんはもう10年以上翻訳のスタッフをしているけれど、漢字の読み書きだけはなぜか未だにほとんどできないでいる。漢字が読めないのに翻訳作業をしているのはすごい。
漢字を覚えれば語彙は飛躍的に増えるだろうし、Siさんの性格からみて、きっと漢字を覚え始めたらハマるだろうと思うんだけれど。
「うん、それはわかってるよ。面白いに違いないよ」
漢字といえば、「漢字は呪術なり」と言っていた(気がする)白川静氏。
「字統」を眺めているとゾクゾクする。
↓これは「字統」ではなく雑誌からの転記とのこと。マウスで書いたようなイビツさでゾクゾク度UP。
漢字の窓から<古典よもやま話<春霞庵
↓これもゾクゾクする。とりわけ下の方。
漢字のシーラカンス<高杉親知の日本語内省記<思索の遊び場
↓この中の「漢字雑文」、面白い。「篆書でGO!」がツボ。
曉に死す