Rが『エコール』と一緒に借りてきた映画、『太陽』。
(同時にこのふたつが見たくなる心境は、私にはよくわからない)
ロシアの監督が、昭和天皇ヒロヒトが「人間宣言」をして「現人神」から「人」になろうとする様を描いた作品。
昭和天皇を演じているのは、イッセー尾形。
歴史的に語るわけではなく、数日間の日々を追う構成で、私向き。
何の映画か知らされず見始めて、出だしは「暗っ!」と思ったけれど、すぐにハマった。
ヒロヒト天皇の声のトーン、独特の口調、語ることば、表情、顔の動き、指の動き、身振り。
忠実に再現されているのか、それとも誇張されているのかはわからないけれど、昭和の時代になっても人々が天皇を神格化し続けられたのは、それらによるものが大きいように思う。
あまり昭和天皇の映像を見たことがなかったけれど、この映画で描写されている天皇を見て、皇太子様を見てずっと気になっていたことに、やっぱり、と思えた。
何を「やっぱり」と思ったのかは、ここには書けないけれど。
よくこんな作品が作れたなあと驚いていたら、日本での公開は不可能だと言われていたそうな。
(写真はeiga.comより借用)