日曜日。
朝8時、Rにかかってきた仕事の電話で目が覚めて、Rが仕事に出る支度をする音を聞きながら
「今ならパッと起きて片付けに取り掛かれそうな気がするし起きようかな」
と思いながらも、
「このところ仕事に集中できないし、睡眠は心の健康に大切だし、やっぱりもう少し寝ておこう」
と暖かい布団の誘惑に負けて寝返りを打って寝直して、次に目が覚めたら昼の2時。
起きて着替えて洗濯して、まではなんとかスムーズにできるようになったけれど、その後またいつものように止まってしまって、
「仕事が山積みのこんな時に会社に行かずに家にいるんだから、少しは何かしないと」
と、4時前にリタ。
この間のリビングの山の片付けの続きを、と思ったけれど、次の山はほとんどがすでに切り抜き化しているもの(しかも相当昔の)らしく手強そうで手が出せない。
でもこのままずっとただ座っていても…と、あせり始めて、何か簡単に片付けられるものは、と見まわして、洗って乾かしたままたまっていた牛乳パックの山が目に入った。
パックの山の横には、いつでもすぐ切り開けるようにカッターナイフが常備してある。(のに、たまっていた。)
そのカッターでパックを切り開いて、すぐに回収箱へ持って行けるように袋詰め。
山の下からはすでに切り開いて重ねてあるパックの束も出てきて、日付を見ると、2006年5月。
もっと長い間溜めていたと思っていたけれど、1年分。
これで1年分なら、3年分くらいは軽く溜めておけそうだな、と間違った方向に行きかけて、いやいや、毎回少しずつ生協の商品の引き取りの時に出していけばこんなパック置き場はいらなくなるんだから、と思考訂正。
牛乳パックを片付けた後、やっぱり次にどこをどうすればいいかわからなくなって、長い間放りっぱなしでベタベタになっていた台所の床と瓦斯台の掃除に逃避してしまった。
そう、「掃除」は私にとっては「逃避」。
(「片付け」は「苦行」。)
何も考えず簡単にできて無我状態にハマれるので、実は掃除は好き。(滅多にしないし、私の家に来た人は誰も信じないだろうけれど。)
ただ、その前に物事が整理できず片付けられないので、あちこちに物が積み上がっていって、それらにつもったホコリを除去して移動してからでないと掃除できないので、家中とんでもないことになっているだけで。
ひたすら磨く作業や、ベタベタをピカピカにする作業は大好きだし、しかも、手元にある少ない道具でたまった汚れを短時間で簡単にスッキリきれいにさせるのが得意なので、自分ではひそかに、「掃除」は私の特技に入るんじゃないかとさえ思っている。
(しつこいようだけれど、滅多にしないし、とても人には言えないんだけれど。)
最初に住んでいたアパートから引っ越す時にも、荷物を出して掃除した後に汚れや補修箇所をチェックしにきた不動産屋の人が
「ほー、きれいに住まれていたんですね。水周りもよく手入れされて、新築のままのようですね。」
と感心していた。
もちろん、普段は世間の人が目を疑うくらいに超ドロドロ状態だったんだけれど。
とにかく、片付けがネック。
「片付け」が得意で「掃除」が苦手な人と、お互いに片付けと掃除をヘルプし合いたいところ。