昨日は早めに会社を出て、頼まれていた辞書を届けにSiさんちに行こうと思っていたのに、会社を出るのが0時前になってしまった。
早く欲しいだろうから郵便受けに入れておこうと思ってアパートに寄ったけれど、集合郵便受けの口が小さくて辞書が入らない。
Siさんの事だから当然まだまだ起きている時間だろうけど、連絡もなしに来たし、また今度持って来ようと思って帰りかけたら、道の向こうから「やぁ、今晩は。」と声がした。
見ると、Tuさん。
以前みんながよく集まっていた頃、一緒に夜中や朝まで遊んでいた中のひとり。強引で調子いいけど憎めないおじさん。
こんな時間にこんな所で会うとは。
「どしたの?」
「これをSiさんちに届けに来たんだけど、郵便受けに入らなかったんです」
「呼んだらいいじゃない」
「また出直すからいいですよ」
「ほら、明かりガンガン点いてるし、呼ぶよ」
と言って、インターホンを押して呼んでくれた。
辞書だけ渡して帰ろうと思ってたんだけど「入ってよ」と言われて、日本語とPCの質問事項も気になっていたし上がり込んだ。
「これを逃したらまた当分会えないでしょ。来てくれて本当にうれしいよ。ただ、Tuさんのおかげって言うのがちょっとうれしくないけど。」
いや、いい人なんだけどね。Tuさん。
Siさんはブラジルに一時帰国して日本に戻って来た時、1ヶ月ほど私んちに仮住まいしていた事もあって、生活リズムも似ているので、夜に会うとたいてい夜中まで話し込んでしまう。
うちの家にいた時も、夜中にパジャマのまま何時間も話していたり。
昨夜も話の途中だったけれど、朝起きなきゃいけない事を考えて3時にアパートを出た。
いや、話の途中って言うより山場だったんだけど。
「来て欲しいと思う時があるけど、いつも忙しそうだし電話するのはがまんしている」
「ならメールくれたらいいよ。そしたらなるべく近いうちに時間作って来るようにするし」
「忙しいのがわかっているのにそんな事はできない。来て欲しいなんて頼めない」
「じゃあ『そろそろ来ない?』ってメールくれたらいいよ。いや、『そろそろ来てもいいよ』でもいいよ」
本当に。
(恋愛関係とかそんなのではないです。まじで。読み返したらそうも読めるかなと思ったので、念のため。)