先週見た映画。
録画してあった、「シネマダイスキ」の大芸大出身監督シリーズの中のひとつ。
監督は 「新人 庵野秀明」 (とタイトルバックに書いてあった)。
かつてエヴァンゲリオンを画期的だと思ったので、実写版「キューティーハニー」が出た時にも期待したんだけど、思いっきり脱力。
なので、この人の実写版には全く期待できないものと覚悟を決めて見始めたので、思っていたよりはずっとマシだった。
出てくるのは、ルーズソックスの仲間由紀恵を含め、4人の女子高生。
女の子同士のああいう友達関係というのがいまいちピンと来なくてリアルに感じられない私には、ストーリー全体がピンと来ない。
いろいろ出てくるカメラワークは、鼻についたり面白かったり。
「ダイエットしていても レッスンがきつくても 男にフラれても、
誰にでも平等に 期末試験はやってくる」
そのモノローグだけが、私には妙にリアル。
コンクリートの階段状の屋上でお昼を食べていた彼女らが降りていく、両側から打ちっぱなしの壁が迫る階段のシーンが好き。
(っていうか、単にその階段が好き。)
後ろに抜けていく細長く切り取られた空、右手に口を開けた通路、左手の上部から差し込む陽射し。
どこかで見た記憶に重なって印象的な階段だと思ったけれど、打ちっぱなしビルによくある階段なのかも。
「1997年7月19日の夜に吉井裕美が見た夢」が語られるシーンの映像も好き。
夢を思い出す時って、あんな感じ。
単調で、繰り返しで、永遠で、不思議な距離感で細く真っ直ぐに遠のいて行って。
ストーリーに関してはノーコメント。