土曜の夜、訃報が入った。
一時期、教室のあと毎週のように飲みに(食べに)行っていた仲間のうちのひとりで、その人と最後に会ったのは、一昨年、同じ仲間関係の別の人のお通夜だった。
「あの時、トウコちゃんが連絡くれなかったら僕は知らないままで、あの人のお葬式に出られなかった。本当に感謝している。だから、今度は僕が連絡した」
(日本語が母語でないので口調が翻訳調)
よく集まっていたあの頃からもう二十年近く経つのかと、年数を数えて、夢の記憶を反芻しているような錯覚を覚える。
人生が終わるのは本当に早い。
お通夜に向かう日曜日の夕方、不思議なことがあった。
喪服に着替えるためにリビングを出て二階に上がり、降りてくると、階段の途中で男性の大きな話し声が聞こえてきて、「どこから? あ、ラジオつけた車が路地に停まってるのかな。それにしてもずいぶん大きな音だなあ」と思いながらリビングに入ると、大音量でテレビがついていた。
私しかいない家の中で。
勝手についたテレビからはスポーツ解説のような音声が流れていて、画面には番組表が表示されている。
電源が勝手に入るだけなら、たまたま何かがリモコンのボタンに当たったのかとも思えるけれど、ボリュームも上がって、そのうえ番組表まで開くなんて、考えられない。
大きな音に驚いて焦ってよく見ないまま消したけれど、もしかしたら、カーソルが指してた番組名や放送内容が、異界からの何かのメッセージになっていた…?
ああ、何か伝えたかったのだったらごめんなさい。
もしまた勝手にテレビがついて何かの画面が開いているようなことがあったら、メッセージを見落とさないように確認するよ。
今日、Rに「こんな不思議なことがあった」と言ったら、「あーあ、自分でテレビつけたことも忘れたの? やばーい」
ちがーう!
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