先週の土曜の夜の帰宅途上、何かし忘れていることはないかと信号待ちの間にケータイのスケジュールをチェックして、「結婚記念日」の文字に驚いた。
いつの間にそんな時期に。
一週間ひどいトラブルに振り回されて時間の感覚がなくなって、すっかり忘れてた。
前夜に缶詰状態から(いや、半軟禁状態から)解放されたばかりでふらふらのR、ふらふらしつつ外での食事に付き合ってくれた。
ありがとう。
R 「新しいお店できてるよ。入ってみる?」
私 「メニューも何も出てないよ。何やさん?」
R 「居酒屋でしょ」
私 「ほんとに? こんな店構えだし高級料亭とかじゃない?」
R 「入ったらわかるよ」
そう言いながら引き戸を開けて中に入って行くR。
ええーっ!?
居酒屋だった。
よかった。
どんなものかと初めて注文してみた「バチコ」。
ナマコの卵巣の干し物らしい。
この一品で手軽なランチコースが食べらるくらいの値段だったのに、出てきたのがこの分量で驚いた。
「やっぱり高級料亭だよ!」(違)
「ふたりで食べ切れる?」と心配しながら思い切って注文してみた、琵琶湖の珍味「ふなずし」。
出てきたものは、これまでに食べたことのあるものとは、少し様子が違う。
ふなずしはふなを用いた「なれ鮨」で、好きな人はたまらなく好きらしい、強烈な匂いの発酵食品。
今までに食べたものはどれも大部分が赤い卵で、その周囲に「くにくに」に締まって噛み切りにくく匂いのきつい皮(身?)が薄く巻いていて、ご飯はそのまた周りにもろみのようなのがぽろぽろ付いているだけだった。
けれどここのは、肌理細かくとろりと発酵した柔らかなご飯部分が多い。
これまで食べてきた強烈な臭みのあるものと違って、まさに濃厚なチーズのようで、しかも、ふた切れ食べたらほろ酔い状態になってしまう発酵度。
どっちが本物のふなずしなんだろう。
今検索してみたら、一般には、発酵した白い飯(いい)の部分をのけて供するものらしい。
だからこれまで食べたものには付いてなかったのか。
ここのは卵部分が少ないので、飯を取り除くと食べる部分がほとんどないから飯ごと出されたのかも。
私には、安い(らしい)こっちのふなずしの方が美味しい。
ただし、今回初めて食べた飯の部分はチーズのようで美味しかったけれど、ものによっては、飯部分の匂いがきついらしい。
ふた切れのせてお茶漬けにしてみた。
美味。
それにしても、
コクトーの指輪を買ってからもう4年経つのか。
感覚としてはまだ2年くらい。
外食した以外これと言って何もない一日だったけれど、覚えに書き留めておく。
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