一昨日の夜、事務所を出ようとカバンを持ち上げて左肩にかけたら、
ピッ!
首の筋が突っ張るような軽い痛みが走った。
そう言えばさっきからなんとなく痛かった気がする。
何だろうと思いながらそのままRの車に乗り込んで店に行って、痛む首筋に時々手を当てながら食事して、帰り道、ずいぶん痛くなってきたなあと気にしながら駐車場まで歩いて、アルコールを飲んだRの代わりに運転席に座って車を出そうとしたら、
「うっ…」
痛くて首が回せず、左右が確認できない。
いつの間にか寝違えたような痛みに変わっている。
その夜はRに左右後ろを確認してもらいながらそろそろと運転して帰宅。
で、眠って翌朝起きようとしたら、
「…!」
動けない。
頭を上げようとすると首全体の神経が引き攣るような痛みが走るので、首の角度を固定したまま手を突いて、痛みに呻きながら横向きにゆっくり起き上がった。
首を動かせないのでロボットのように正面だけを向いてゆっくり移動。
真っ直ぐ歩いていても振動で痛むし、つばを飲み込んでも痛む。
このままでは仕事に差し障るし、神経に触るような痛みなので何か起きているのではないかと心配になって、仕事を抜けて近くの整形外科に行ってきた。
「つってますね」
「つってるんですか…?」
「念のためにレントゲンを撮ってみますが、足が攣るのと同じように首の筋肉が攣っているようです。時間が経てば数日のうちに自然に治りますが、注射ですぐに治すこともできます」
「注射はなるべく避けたいので自然に治るのを待ちます」
「では痛み止めの飲み薬と貼り薬を出しておきましょう」
で、ロキソニンとロキソニンテープをもらってきた。
「肩が凝りやすいと首の筋肉も攣りやすいんですが、凝りやすい方ですか?」
「自分ではこれが普通の状態だと思ってたんですが、初めて美容院に行って肩を揉んでもらった時にカチカチだと驚かれて、その後も鍼灸院などでひどく凝っていると言われました」
「なるほど、レントゲンを見るとストレートネックになっていますね。
普通首の骨はこういうふうに湾曲しているんですが、あなたの首の骨は真っ直ぐになっているので頭の重みをうまく支えられず、肩が凝ったり頭が痛くなったりしやすいんです」
検索してみると、頸椎が真っ直ぐだと、手のしびれや「マウス症候群」も起きやすいとのこと。
ずっと悩まされているマウスを使う時の指から肩までの痛みや数年前から続いている手のしびれはこれが原因なのかもしれない。
ストレートネック改善のための首の後ろの筋肉を鍛える軽いエクササイズ(椅子に浅く座って両手を頭の後ろで組んで天井を仰ぎ見るように背もたれに凭れて、頭の後ろで組んだ両手で頭を前に押して、頭でその手を押し返すようにする)を教わったので、痛みが治まったら仕事の合間にやる習慣をつけよう。
検索で出てきた
「ストレートネックどっとこむ」にも簡単なストレッチが紹介されている。
慢性的にうつむき姿勢が多いストレートネックの人は、首だけでなく、肩もまるまり「肩巻き猫背」になっている場合がほとんどです。その影響を受けて、肋骨の前面(胸)がつまり縮んでいる状態です。
ですので、体操は、首を上に向くだけのストレッチではダメで、縮んだ肋骨を広げ、巻いた肩を開くという動作をすべて同時に行ってあげる必要があります。
ああ、私もしっかり「肩巻き猫背」。
猫背は十代の頃から意識してきたのでマシになっているけれど、巻き肩はなかなか直らない。
このストレッチで肩が開いて胸郭も広がれば有難い。
レントゲン室から診察室に戻ったときに、看護師さんが満面の笑みで「昨日、お誕生日だったんですね。おめでとうございます」と言ってくれた。
「ありがとうございます。誕生日に首がまわらなくなってしまって。笑」
いっぱいのおめでとうがうれしい。
参考・
ストレートネックどっとこむ ・
PCヘビーユーザーを襲うマウス症候群(マウス腱鞘炎)