仕事から帰ってから毎晩のように映画を見ている上に、たまの休みの日まで映画三昧。
一本でも苦しいのに、三本見るとぐったり。
これが、自分が見たかった映画だったらまだうれしいんだけれど。
疲れるなら見なきゃいいんだけど、どうせ同じレンタル料ならふたりで見なきゃもったいない、というケチな心理で、よっぽど好みでないもの以外はつきあってしまう。
箪笥。
韓国サイコ・ホラー?
予告にあるシャイニングのような暗示的なカット(漂白したような白い部屋に白い衣装の少女がふたり手をつないで並んで立っているカット)がきれいで、思わず見る気満々になる。
実際の映像は、そのカットで期待したほどではないけれど、まあまあきれい。
布張りの小さなトランクから取り出される古い小物や、細やかなビーズや刺繍の入った布物…。
レトロな建物や小道具に目を奪われるけど、ストーリーは並。
不可解な部分が何箇所もあって気になり、「後で
あの映画のココがわからないで確認しなきゃ」と思っていたけれど、見終わってから見たキャスト紹介の中に役柄の解説があって、それでようやく「ああ、そういう事だったのか」と理解できた部分が何箇所かあった。
ヒステリックな人物が出てくる映画は見るのに疲れる。
青の炎。
少年の犯罪心理を描写した映画だとか。
少年のガレージの部屋が好き。
薄暗く雑然と、でもどこか整然と多くのモノが収まった濃密な空間と、シャッターが上がって現れる目が眩みそうな夏の日差しと唐突な開放感と、その日差しの中の鮮やかな緑と。
最後のガランとした美術室も好き。向こうに並んだ窓ガラスと何も置かれていない木の床と。
(私は建物や背景ばかり見ているかも。)
今検索したら、これはアイドル映画だそう。そうだったのか。
アイドル映画にしては心理描写がんばってるし、主人公の少年の演技もいいかも。
でも借りてまで見るほどじゃないなあ。
(「文句言うなら見るな」と言われるので黙って見ます。)
黒い家。
「サイコ・サスペンス・ホラー」だそうな。
「羊達の沈黙」なんかと同じようなジャンルになるのかな。
どうも私はこのジャンルは好きではないよう。
R 「ほら、『近所で起こりうる恐怖』『心のない人間が人を殺していく話』だって。サイコ(サイコパスではない)(ヒチコックでもない。ついでに言えば、多重人格探偵サイコでもない)は好きでしょ」
私 「サスペンスは好きじゃないんだってば。」
三本も見ると感想もなくなってしまう。
せめて同じようなのをまとめて見るのはやめようよ。