先月あたりから事務所のサーバにつないだ無停電装置が時々ピーピー鳴って、サーバのモニタに「UPSのバッテリ交換が必要です」という表示が出ていた。
無停電装置は、停電時などに突然電源が落ちないよう、15分間ほど電力を供給し続ける装置。停電状態になったらアラーム音が鳴るので、作業中のものを保存して安全に電源を落とすことができる。
この無停電装置を入れたあとに初めて停電になったのは、R不在の台風時。
唸るような暴風と窓に叩き付けられる豪雨の中、突然事務所の照明が落ちて「キャーッ!」と悲鳴が上がったのに続けて、いきなり大音量の甲高い警告音が鳴り響いて、「ギャーッ!」「何―っ!?」と大騒ぎになった。
薄暗い事務所の中、誰もが初めて聞く音だったのでどこで何が起きたのかわからず、とにかく何かしら大変なことが起きているらしいことしかわからなくて、1分ほど経って落ち着いてきてから、音の出所が前にRが「無停電装置」と言っていたものだと気付いたんだった。
その周辺には切換機だの外付けハードディスクだのよくわからない機器がたくさん積まれているし、たまにしか鳴らないものなので、鳴った時にはそれが何なのか瞬時に判断できない。
Rも私もいない時でも誰でもわかるように、「ピー、停電です。安全に電源を落としてください。ピー、停電です。安全に…」等音声案内に切り替えられるようになっていると助かるんだけれど。
で、今回、バッテリ交換の表示とピーピー音を気にしながらもしばらく手付かずのまま放置したあと、半月ほど経ってやっとインターネットで調べて正確な対応機種や交換方法などをメーカーに問い合わせたら、この無停電装置自体の寿命の目安は5年とのことで、ここの装置はすでに7年経過しているので、バッテリーを交換するよりも、本体ごと買い換える方をお勧めしますとのこと。
定価だと本体約12万円、交換バッテリ約4万円。
安く出ている店だと、本体が5万円台から出ている。
それだったら本体ごと買い直そうか、それとも、もうこんなたいそうなものは要らないか…と、どうするか決められずまたそのまま放置していたら、今日の夕方、ピーピーといつもの警告音が鳴ったあと、ぷしゅん、と力尽きたような音がして、「ぱちん」。
あたりがしーんと無音状態になった。
「え…?」
いきなり真空状態に放り出されたような無音。
無停電装置のバッテリが完全に切れて、サーバが落ちてしまったらしい。
無停電装置があだになってしまった。
サーバにモニタをつないで電源が落ちてしまったことを確認して、無停電装置を通さずにつなぎ直そうとしたけれど、何しろケーブル類がこの状態。→
あれこれつなぎ直しても電源が入らず、出先のRに電話しながらOAタップを替えたりコンセントを替えたりタップの連動・非連動を入れ替えたりに一時間。
サーバの電源ボタンの下にも小さなボタン状のものがあることに気が付いて、サーバは何か特別な方法でないと電源がON-OFFできないようになっているのかも知れないと思い、ネットに接続して調べられないので、サーバのサポートセンターに電話。
状況を説明しながらひとつひとつ確認していったら、あれこれ差し替えているうちにケーブルを引っ張ってしまったらしく、サーバの背面の電源ケーブルが抜けかけていただけだった。
結局、サーバ復旧に約一時間。
やれやれ。
手こずっている Windows Live メールの件はまた明日。