ついこの間、いつの間に今年が半分終わっていたのかと驚いたばかりなのに。
なんとか月末の手形の発送が間に合った。やれやれ。
駐車場に向かうと、真昼の焼けたアスファルトの向こうのなだらかな坂を、Rの母親がゆっくりおりてきていた。
レースの黒い日傘、ピンクの薄いブラウス、紫のフレアースカート、薄くピンクを帯びた白い肌に真っ白な髪。
映画で見る外国の婦人のような姿が、アスファルトの熱の向こうで涼しげに揺らいでいる。
車に乗り込むと、50度超。信号待ちでのアイドリング音がいつも以上に激しい。
火を噴くかと思えるほど。
昨日の夜3時頃、ベッドで先に眠っていたRの横に横たわると、うっすら目を覚ましたRが「早く寝やなあかんよ」と言いながら、「暑いけどちょっとひっついたげよう」と腕を伸ばして、私の手の上に腕を載せてきた。
ふーっと気持ちが楽になった。