「私の人生でずっと悩みのタネだった」
イギリス在住のスタン・スティル(Stan Still)さん(76歳)が、育児団体が発表した「全国で最も不運な名前」リストに「停止(Standstill)」を連想させる自分の名前が入ったことについて言ったことば。
(Newsweek 3.11号 名言・珍言を集めた「Perspectives」より)
他にも、バーブ・ドワイヤー(Barb Dwyer ≒ 鉄条網 barbed wire)、ペイジ・ターナー(Paige Turner ≒ 手に汗握る本 page-turner)などがリスト入りとのこと。
スタン・スティル、バーブ・ドワイヤー、ペイジ・ターナーは、姓と名前の組み合わせでそうなってしまったんだろうか。確かイギリスは結婚しても相手方の姓に変わるわけではなかったように思うし(変えたければ変えてもいい?)、ってことは、親が付けた名前?
名前を付ける時に姓との取り合わせで妙な名前になっていることに気付かなかったのか、それとも、面白がってわざと付けたのか。
そういえば少し前に、3歳の「アドルフ・ヒットラー」くんの誕生日ケーキの注文がお店で受け付けてもらえなかったっていうニュースがあったっけ。
信念なのか趣味なのかわからないけれど、そんな名前を付けられた子どもが自分の名前を意識する年齢になったら大変そう。少ない姓ではあるけれど普通の一般的な名前だった私でさえ、結婚して姓が変わるまでは、自分の姓名の字面や音に縛られてしんどかったのに。
なんでそんな名前を、と言えば、日本でも数年前に
人名用漢字にわざわざ「屍」だの「糞」だの「呪」だのが追加された(けれどその後多くは削除された)くらいだから、そういった人名の需要もあるということなのか。(なわけない?)
屍子とか糞丸とかって名前だったら、「悪魔ちゃん」どころじゃないと思うけれど。
いや、もっとセンスいい漢字の使い方があるのかな。悪い意味を打ち消して強力な魔除けになるような、屍不留(シズル)とか糞有貴(フユキ)とか…ああ、センスない。
あ、そう言えば!
Rの妹も、親が面白がって考えた名前が「子どもが可哀想過ぎる」と役所の窓口で却下されて、微妙に変形した名前になったんだった。
やっぱり、わざわざヘンな名前を付けたがる親が結構いるのかも。