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2013年 09月 28日
特別警報の夜
ああ、そうだ、15、16日の連休は台風だった。
(その低気圧のせいでいくら寝ても眠いのかと思っていたけれど、次の連休も起きたり眠ったりを繰り返してた。)

以下、覚えだけ。


9月15日
11:30
退院後、生活時間がリセットできて、だいたい午前1時半前後にはベッドに入って6時間前後眠るようになった。
でも不調。
昨日も今日も7時間眠ったのに激しく眠くて起きるのがつらくて、起きてからもずっとぐったり。
以前の倍眠ってるのに。

11:40
曇っていた外が明るくなってきたけれど、ぱらぱらと音がし始めた。
細かな雨が降り始めたよう。

17:10
宅配便受け取れて安心したのか眠ってた。
外、すごい雨になってきてる。

19:27
外の暴風雨具合が凄くなってきた。

20:35
結局雨音聞きながらごろごろしたり眠ったりで一日終わった。

9月16日
1:06
これだけ長時間降り続けたしこの暴風雨具合はもうどう見ても最高潮だし、もういい加減去っていく頃だろうと思ってたら、まだこれから台風が近付いてくるところだと知って怯えてる。
全然テレビやニュース見てなかった。

1:08
すぐそばの川の氾濫が心配。
ちょっと川見てくる。(死亡フラグ)

1:24
ただいま。帰還。
川、普段よりたぶん水位1mほど上がってる。あと50cmほどであふれはじめる。
50cmって、川の深さからすればわずか。もう少しで達してしまいそう。
でもここに越してきてから一度もあふれたことはないし、大丈夫だと信じたい。

2:07
自治体のサイトで避難勧告や災害情報のメール配信サービス発見。
即登録しようとしたら、「携帯からの登録はこちら」とQRコード。
携帯のモニタで見ているページを携帯で撮ることはできない。
隣に「またはこちらに空メールを」とメールアドレス。
でもなぜか画像化されててクリックもコピーもできない!

2:11
やむなくいったん紙にその長いメールアドレスを書き写して空メールを送ったけれど、反応なし。
エラーで戻ってきてはいないから届いたようだけれど、自動返信とか自動登録じゃないの?
まさか、休み明けに職員が手動で登録してから配信開始?
災害情報が欲しいのは今なんだけど。

2:28
役所の災害情報サイト、使えない!
連休明けてPC使えるようになったら改善要望のメール投稿する!

(この間にもう一度川を見に行ったら水嵩が少し減っていたので、ピークが過ぎたことを願って眠る方向へ)

4:01
4時からのNHK台風ニュース見てる。
家のそばの川も心配だけど、ニュースが終わったらいったん眠ろう。
念のため部屋着のままで。

・・・

7:24
おはようございます。風が強いけど雨はずいぶんましになってる。
川はもってくれたよう。
Rはもう出勤していった。

12:11
起きた。台風去った。すっかり秋の風。

・・・


このあと、普段隙間を開けてあるトイレの窓が数年ぶりにぴっちり閉まっているのに気が付いて、夜、帰って来たRに「トイレの窓閉めた? いつ?」と訊いたら、「朝6時頃。台風、凄かったんだよ」と。
「知ってる。夜中もすごかった。あそこの川が氾濫しそうで心配で夜中に二回見に行った」
「一番ひどかったのは6時頃だよ。おまえのこと起こしたのに、全然起きなくてガーッと寝てた」
「4時半まで台風見張ってたもん」



そうそう、この日TLではみんなクッキー焼いてた。→Cookie Clicker
(非公式日本語版→Cookie Clicker
15日、突然のクッキーブーム。
台風のせい?
(ネットゲームには決して手を出さないと11年前に誓ったので私はやってない)

f0000211_1955573.jpg
(Youtube Cookie Clickerより)


そしてこの日この地域に、初めての「特別警報」が出た。
(発令は自治体からでもテレビの緊急放送からでもなくtwitterで知った。)
「史上初の発令」と聞いて興奮したけれど、先月8月30日に運用開始されたばかりの警報だった。


台風と言えばコロッケ。
台風と言えば「台風クラブ」 (過去記事)



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by karino-tohko | 2013-09-28 20:16 | 日記
2013年 09月 27日
カメラおだぶつ
時系列に書くのはあきらめて、今月の連休分。


洗顔洗髪できるようになったし(細菌感染防止のため、退院後三週間以上に渡って洗顔とうつむき洗髪が禁止されてた)、もうほこりっぽい場所やカビてそうな部分の掃除もできるだろうと、九月の連休は掃除に励むつもりだったけれど、眼鏡の度数が合ってなくて常にピントが緩くて、頭もぼんやり。
15、16日の連休は眠り続けて、台所の床磨きをしただけで終わってしまったので、次の連休こそ、と思ったものの、やはりほとんど何も進まず。


後の方の連休一日目の夕方、床を片付けようとしたところで、クッション脇に置きっぱなしにしていた袋の中で、お守りにしていた(というか、運転中の「タッチウッド」用にパオのハンドル脇にかけていた)ココナッツ製の鳥が割れているのを見つけた。
(おそらく私が踏んだ。)
割れたのは、袋をここに置いた時期的からすると、入院前後のよう。
別れが名残惜しいので残しておこうかと思ったけれど、身代わりになってくれたんだと思うことにして、大晦日に神社で焼いてもらうことにする。
f0000211_2221892.jpg
20代の頃に誰かにもらった鳥。(鳩? 鳩サブレっぽい形)
長い間ありがとう。


ここで片付け中断。
いや、中断するところまでやってない。
これが入っていた小さな袋をひとつ空っぽにして捨てただけ。


割ってしまった鳥への償いの気持ちからか、トイレに入った時に、少し前に床に落として欠けさせたまま放ってあった石鹸置きの脚のキャップを修理する気になった。
f0000211_22223411.jpg
26年前にパリでもらってきたワイヤーの石鹸置き。
当時、初めて見る形に「外国っぽい!」とワクワクしたけれど、今はどこでも見かけるようになった。
でも、今でもこのタイプのを見ると「パリのだ」って思う。

割れたかけらを接着剤で貼り付けた。
f0000211_22234137.jpg
水栓も磨いた。
思い出の石鹸置きだけれど、ビニールコーティングがあちこち割れてきていて、そろそろ寿命。


翌日、どれだけ眠っても眠くてたまらないのをおして、午後、庭の草抜きをした。

庭を半周まわったところで、長らく放置してある二枚のガラス板の隙間に、押し花のような平面状態で伸びてきているカタバミを発見。
f0000211_2224320.jpg
このガラス板、この時に棚から外したやつだ。
不燃ごみに出そうと置いたまま、8年半経過。

カタバミは、スライドグラスに挟まれたプレパラート状態。
f0000211_22265580.jpg
成長中なのに平面的なのが異様で、妙にぞわぞわする。
平面っぽさをうまく写せなくて残念。



このあと、玄関でぼんやり手からカメラを放し、次の瞬間、大きな衝撃音がして、一眼レフカメラをコンクリートの上に落としたことに気が付いた。
カメラ、即死。
ショック。
カメラの裏に小さなリセットボタンがあったので押してみたけれど、無反応。
ぼーぜん。


休み明けの翌日、Nikonのサポートページから修理を依頼した。
カメラはNikonのD70。
修理料金は25,000円超。(場合によってはプラスα)
それで直るなら、と思っていたら、今なら同じカメラが1万円以下で市場に出ていると教えてもらって驚いた。
ほんとだ。
このカメラを手に入れたのは7年半前。
その2年前にカメラ本体15万円(レンズキットは20万円余)で発売されたのを、中古で5万円余(+レンズ約3万円)で手に入れたもの。
ずっと「私には不似合いな上等なカメラ」だと思っていたけれど、古いとはいえ、まさか、そんなに安くなっているとは。

同じカメラを買い直すなら数千円で手に入り、修理料金の25,000円も出せばもっといいカメラがレンズ付きで充分手に入るらしいのを確認して、修理をキャンセルした。
ずっと使ってきた慣れたものを手放して別の物に買い替えるのは苦手だけれど、どうせならこの機会に、もう少し小ぶりで普段持ち歩きやすいのに替えたい気もするし。
ああ、でも、壊れてしまったカメラが心残り。
ちょっと考えてみる。



(お陀仏って、もしや死語…?)

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by karino-tohko | 2013-09-27 22:44 | 日記
2013年 09月 21日
イメージ混乱
私 「おなかすいたね。目薬、要る?」
R 「は?」
私 「あ、間違えた。トマト、要る?」
R 「なんでトマトと目薬間違えるの」

ランチバッグの中で、目薬セットとトマト、どっちも同じくらいのサイズのジップロックに入ってるから。


f0000211_20515477.jpg

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by karino-tohko | 2013-09-21 20:53 | 日記
2013年 09月 20日
手術翌日
病院の朝は早い。
午前6時半、手術を受ける人への薬の配布や大声で呼ばわる新聞売りの声でぼんやり目が覚めて、外国の安ホテルで目覚めたような錯覚に陥る。
廊下を行き交う足音や、ざわざわした気配。
複数の人の気配がある場所で目覚めるのは心地良い。


真下を向いて眠るうつ伏せ寝は、やはりきつい。
顔や頭や胸の周辺にクッションをかませても息苦しくて窒息しそうになるし、身体のほうぼうも痛む。
夜中2時に目が覚めたあと、肩と腰が痛くて痛くて堪らず、クッションを移動したり枕用に持って来た薄いバスタオルを丸めて敷いたりしたけれど、どうやっても痛みですぐに目が覚めた。

…けど、考えてみれば、21時の消灯から5時間眠ったんだから、その時点ですでに普段の睡眠時間分は眠ってる。
目が覚めても不思議じゃない。

無意識に寝返りを打ってうつ伏せでなくなっていないか、ひと晩中二時間おきに看護師さんが見廻りに来てくれる。
感謝。


午前8時過ぎ、執刀医による「術後診察」に呼ばれた。
歩くとふらつくのは目のせいではなく、半日ベッドでじっとうつむいていたせいか。

先生の第一声は
「ずいぶん緊張して力が入っておられましたね」
す、すみません!
どうもありがとうございます。
「まあ、仕方ないですね。緊張しますものね」

眼圧OK。
手術後初めて眼帯を外して目を開けて、検査用機械の中の光を見る。
痛いほどまぶしい。
「目を開けて下さい」
まぶし過ぎて開けているのが難しい。

視界の中心に、自覚症状が出始めた頃に見えていた同心円の中心部分のようなものが見えて、その周囲一面に、血管のようなひび割れ模様がぎらぎら走っている。
「手術の最後に目に入れた軟膏でしょうね」
軟膏、かなあ…。
(納得できないけどそうなのかも知れない、と思ったけれど、この後薄くなってきたものの、一ヶ月以上経った今も見えるので、やはり血管らしい)

この時点で右目の中に医療用ガスが100%入っていて、それが毎日約一割ずつ抜けていく(周囲に吸収されて、目から分泌される房水に置き換わっていく)とのこと。


左目を動かすと右目も動くので、まだ目はあまり使わない方がいいと聞いて、ひたすらうつむいたまま、ただただ怠惰にベッドの上で寝転んだり座ったりを繰り返すだけの長い長い一日。
ただ、そのうつむきが、結構つらい。
昼間は座っていてもいいと聞いて喜んだけれど、座って真下を向き続けると、首が固まってもげそうになる。
かと 言ってうつ伏せで寝転ぶと、数時間で肩と腰が悲鳴を上げる。



20時半。
この日最後の目薬を注してもらうのに金属眼帯とガーゼを外して右目を開けた時に、廊下から射す光の中に立つ看護師さんの脚がぼんやり見えた!!
手術後の目に初めて映る世界。
プールの水越しに見ているようなきらきらゆらゆらした画像だけれど、オレンジの光の色がはっきり見えた! なんてクリアできれいな色。
感激。
これまで見たことのない色と光。
この光の色を一生忘れない。

人工のレンズを通して見てるんだなあ、という不思議な感覚。



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by karino-tohko | 2013-09-20 21:05 | 日記
2013年 09月 19日
一年半会ってない
今日は父の誕生日。
病室でひとり宙を見ているであろう父親を思うと悲しい。
あんな状態になった父を放っている自分の薄情さが悲しい。
表情のなくなった父親を見るのが怖い。
もう私のことはまったくわからないだろうと思うと会うのが怖い。
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by karino-tohko | 2013-09-19 21:08 | 日記
2013年 09月 19日
貞子っぽい
首をガクンと落とした手術後の90度うつむき姿勢が「貞子だ」「こわい」と不評。
顔を上げられず手探りで物を探るしぐさも貞子的らしい。
真下からケータイで撮ってみた自撮りもこわい。
f0000211_20423579.jpg
自分の顔に見えない。
写真は「うつむき」開始からまだ二時間半の時点ながら、点滴のせいか、もう輪郭もぱんぱんで、目も口も腫れぼったくなっている。
(一週間後のうつむき解除時に初めて顔を上げて鏡を見た時には、すっかり人相が変わっていて衝撃だった。自分が知らない人になってた。記念に撮った写真は封印)



直径50cmが私の世界。
(右目を覆う大きな金属眼帯のせいで眼鏡がずれて浮いて、左目で見える範囲もとても狭い)
廊下の突き当たりの病室でよかった。
うつむいて歩いても部屋を間違えない。



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by karino-tohko | 2013-09-19 20:47 | 日記
2013年 09月 19日
眼科手術後
(手術話、いつまで続くんだ、って?)


術後、麻酔が切れたら痛みが出てくるかと恐れていたけれど、痛みはほとんどないまま。
少しチクチクする程度。
助かった。
(数年前だと、折りたたみ式の人工水晶体が開発されていなくて切開部が大きく、切開後に眼球が縫合されたので、手術後も強い痛みがあったらしい)


手術後一時間。
右目の右端ぎりぎりに、目いっぱいにはめた丸い大きな枠の端のようなものが見えることに気が付いた。
左目にはないので、これが眼内レンズなのかも、と思う。
頭を少し動かすと、そのレンズのようなものの端が目の中でゆらゆら揺れる。
(翌日か翌々日に、レンズではなく眼内ガスの輪郭らしいとわかった。)


二時間後。
麻酔が効いていたので、しばらくは眼帯の中の右目が閉じているのか開いているのかもわからなかったけれど、目を開いているのがわかってきた。
ずっと目の前を眺めていると、右目の視界一面に、水面下のサテン布のようなものが見えてくる。(眼帯内のガーゼが見えているわけではなくて。我に返ると、目を塞がれたような真っ暗な面があるだけ)
ゆらゆら揺れる水面の下で、光沢ある白い布が波打っているように見える。
机にうつ伏せていて何も見るものがないので、その目の中のサテン布が揺れているような景色をぼんやり眺め続けた。
(看護師さんに確認すると目は閉じていた方がいいそうなので、その後は閉じておいた)


15時半。
点滴を外して遅い昼食。
目以外は至って健康で完食。
うつむきっぱなしの首が痛むだけ。


16時50分。
雷が鳴り、同時に同室の人のケータイの地震速報が鳴った。
手術中に停電や地震がなくてよかったとつくづく思う。
(いや、停電は、病院なら無停電装置があるか)


19時。
隣のベッドのお見舞いに来た男の子の「すごく空が赤い!」と言う声にむしょうに空が見たくなって、手探りで廊下に出て、うつむいたままコンパクトカメラを窓の外に向けて写真を撮った。
まだ手術後数時間しか経っていないのに、もうずいぶん見ることから遠ざかっているような感覚。
周りの景色を、カメラモニタでの再生ではなく、早く自分の目で生で見たいと願う。



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by karino-tohko | 2013-09-19 20:36 | 日記
2013年 09月 14日
アンダルシア手術 その2 凝視
強烈に痛い局所麻酔が済んで、いよいよ手術開始。
痛みのショックやなんかで、すでに意識は朦朧としている。
左目は、白い布で覆われて何も見えない。
手術を受ける右目は、麻酔を打たれ、何種類もの液や薬を何度も何度も流し込まれて、磨りガラスを被せたように視界全体が白くぼやけてふやふや見えるだけ。


「では、始めます」
光の中、器具を持った手の影が伸びてきて、右目あたりを押したり覗きこんだりがちゃがちゃし始めた。
ぐぐっと圧がかかったり引っ張られたりするような感覚があるけれど、状況を想像すると怖ろしいので、なるべく何も考えない。
まぶたが閉じないよう固定する器具を付けられたような感触がしたけれど、半分朦朧としていて痛みは感じない。
入院前に読んだブログでは、次に、眼球を固定するのに「目玉が潰れる!って思うほど眼球をぎゅーっとつかまれるような」作業があると書かれていたけれど、目の中に次々にいろんなものをかけたり入れたりグリグリされたりでさらに意識が朦朧としていたので、そこはいつの間にか終わっていた。
よかった。


「上を見て下さい」
「もう少し右。右過ぎ。少し左」
「上に照明があるのでその光を見て下さい」
見ようとしても、薬で瞳孔が開かれているせいか、ひどく眩しくて勝手に目が逸れる。
「はい、ちゃんと光を見て」
必死で見る、見る。
凝視しているつもりだけれど、光がぐらぐらと動く。
必死で目で追う。
「目玉動かさないで、じっとしていて」
でも、見るように言われた光が動く。
どうすればいいのかわからず「光が動くのでそれを見ています」と応えると、
「はい、目を動かさないで、真上見て」
ここで、光がぐらぐら動くのは、先生が指で眼球をつかんで(?)何か眼球に処置しているかららしいとわかった。

これ以降、眼球の中のミクロな手術なので、なんとしても目を動かさないでおこうとするんだけれど、きらきらした光とぼんやりした光と影だけが見えているような状態で、注視する対象がなく、自分が「一点を」見続けているのかどうかもすぐにわからなくなる。
目の中に見えるもやもやしたものを見つめているとそれが動いて一緒に目も動いていくし、「あ、いけない」と元の位置に戻すにも、「いや、今動かしては…」と躊躇する。
正面を見ているつもりだけれど、眠気で黒目がひっくり返っている時の感覚に似ていて、黒目が上にあるのかどうかもあやしい。
今自分がどの方向を見ているのかもよくわからないけれど、それでも上を見てなきゃ。
眼球が動いては手術ができない。

いつからか、光る細長い物が視界にぼんやり見えていたので、ああ、これが目の中に差し込まれる三本の金属棒ってやつか、と思ったけれど、不思議と、もう怖くはない。
ただ「しっかり上を見ること」で必死。
ここで眼球が動いてしまうと、大変なことになるかも知れない。
上を見てなきゃ、見てなきゃ…。

あとで麻酔について検索したら、私が受けた「球後麻酔」は、目玉の動きも止めるらしい。
けれど手術時にはそんなことは知らず、一時間近い手術中ずっと
「目玉を動かさないようにしなきゃ。じっと正面を見てなきゃ」
「でも、今目玉がどこ見てるのかわからない! 正面、正面を見なきゃ! 正面はどこ??」
と必死で目玉を踏ん張っていて、それで気力と体力を使い果たした。
(「光を見て」「上を見て」以降は、先生からはどこかを見るようには言われなかったし、そう言えば手術中に眠ってたって書いてた人もいたし、ミクロな手術なんだからあらかじめ眼球が動かないようにされるのは当然だろうに、最後まで「上を見て」に縛られてた。)


あれこれ作業しているらしい感触が続いたあと、目の中が温かな液体で満たされるような感覚があって、
「これが人工房水…? ってことは、もう目に穴が開けられて器具類が入っているのか…」
とぼんやり思っていたところで、
「あれ? 虹彩が出てきた」
と、先生の声。
えっ!?
それって、説明会の時に「手術で起こり得る極めてまれな合併症のひとつ」だと聞いた、「眼球の膜が破れて虹彩などの組織が出てきて失明することが…」ってやつ?
まさか、まさか…。
眼球の切開部から虹彩がずるんと出てくるところを想像して不安でいっぱいになっていたら、続けて先生が
「あれ? 茶色い液が出てきた」
と。
どこから? 目から? 虹彩が溶け出してる??(違)
研修医も
「うわぁ、茶色いですね」
驚いてる…。
さらにつぶやく研修医。
「えらい状態やなあ…」
何が? 何が?

激しく不安になったけれど、その後慌ただしい緊急事態になる様子もなく、手術は黙々と進んでいく。
「先生の声もそんなに緊迫したふうではなかったし、大丈夫だったんだろうか…」


「どれくらい経っただろう。手術開始から30分以上経ってる気がするし、もう最後のあたりだろうか」と思ったところで、目の中にピンセットの黒いシルエットが現れた。
(手術開始時に、眩しい光の中に目の前の陰影がぼんやり映っていた目には、いつからか目の中の様子が映るようになっていた。)
ぼんやりした影ではなく、くっきりしたピンセットの形。

「一箇所めくれたら、あとは簡単やから。そこからめくっていけばいいから」
ピンセットが現れた左側から、先生の声がする。
ああ、作業しながら研修医に説明しているんだな…とぼんやり見ていたけれど、様子が違う。
ピンセットが何かをつまもうと目の中で動いているけれど、なかなかつまめない様子。
つまんでは引いて、つまんでは引いてという動きをしているけれど、空をつかんでいるらしく、同じ場所で何度も何度も同じ動作を繰り返している。
あ、先生じゃなく研修医がやっているのか。さっきの声は説明ではなく指示だったのか。

何もない視界に動くものが現れると、つい反射的にそちらに目が動きそうになるけれど、だめ。
何ミリってピンセットで何ミクロンってものをつまもうとしている時に、目玉が動くと大変。
瞳を動かなさいようにじっとしてなきゃ。

そっちを見ないように、見ないようにと思いながら、早く「つまめる」ようにと祈るけれど、なかなかつまめない様子。
ずいぶん長く格闘している。
こんなに集中力が持つんだろうか。
どうか落ち着いて。焦って他の組織を傷付けないで。
…と祈るものの、こっちの集中力が持たない。
ピンセットの狙いが外れないよう、眼球を動かさないように、動かさないようにと気張るけれど、気を抜くとすぐにチラッと瞳が動きそうになる。
中にピンセットが入ってるのに!
(いや、そんなに必死で耐えなくても、あらかじめ眼球が動かないようにされてるはず)

長い格闘のあと、ピンセットの動きが少し変わって、ツーッと何かを引くような動きになったと思ったら、半透明のスクリーンを切り取っていくように、ツイーッと薄い膜が引かれていくのが見えた。
ふぅ…。

あ、今剥がされたのが、もしかしたら「後部硝子体皮質」だろうか。
ってことは、まだこれから水晶体を砕いて吸い出して人工レンズを入れてガスを充てんする作業があるのか。
このとてつもなく薄いものを「つまむ」だけでも、物凄い集中力が必要そうだった。
こんなミクロな手術でよく一時間も集中力が続くものだと、本当に頭が下がる。


そのあと、棒状のものが目の中を行き来したり、くるんくるんと動く8の字形の影のようなものが一瞬見えて消えたり。
あの8の字形のくるんくるんは、折りたたまれた状態で挿入された人工レンズが開くところだったのかも。


途中で一度、痛みを感じて「う…」と声が出たら、「痛かったですか?」と、先生。
「はい、少し。でも大丈夫です」
「でも麻酔を足しましょう」
と足してくれて、手術中、ほとんど痛みはなかった。


手術開始から約一時間。
「はい、終わりましたよ。成功です」と先生の声を聞いた時には、もうぐったり。
いや、私はただ寝転んでただけ。
先生の集中力に脱帽。

朦朧としたまま「ありがとうございました」と言って、複数の手で眼や顔や手のテープだのなんだのが外されてガーゼや眼帯で目が覆われていくのに身をまかせる中、先生と研修医の話す声が聞こえてきた。
執刀医 「○○やなあ…。△△がきつくて、あまり××だからやな」
(終わった安心感でぼんやり聞いていてよく覚えてない)
研修医 「そうですか」
執刀医 「緊張がかなり強いせいやな」
研修医 「キューの時からかなり強い感じでしたね」

ああ、最初の点滴や麻酔の時からもうガチガチだった。
すみません…。
そのうえ、「目玉動かさないように! しっかり上を見続けなきゃ!」と、しなくてもよかったらしい凝視でさらにガチガチ。
過度の緊張は筋肉やなんかが硬くなって物理的にも手術の妨げになる。
もしまた手術することがあったら、忘れないように。
体の力を抜くこと、大事。
リラックス、大事。

まぶしいものを見るとくしゃみが出る体質なので、ミクロな手術中、眼球に複数の金属棒が刺さっている状態の時に照明でくしゃみが出たら…と考えると心配で仕方がなかったけれど(入院前に確認したら「くしゃみや咳が出そうになったら手を止めますので、出る前に早目に言って下さい」とのことだった)、出る気配はなかった。
というか、手術中はそれどころじゃなく、そんなことを心配していたこともすっかり忘れてた。


手術後の処置も終わり、手術台から再び看護師の押す車椅子に移されて、
「はい、顔は上げずにうつむいて下さい。このあとは当分の間、このうつむき姿勢を続けて下さい」
と言われ、うつむいたまま「ありがとうございました」とスタッフの間を抜けて入って、来た扉を出て病室へ。
病室に向かいながら、あの多くのスタッフを従えて手術を終えた先生を思い、こんな神経を使う細かな作業を一時間続けられるなんて、すごい、と、反芻。
こんなことができる人がいるなんて、本当にすごい。
まさに神の手だ。
医者ってすごい。
先生、すごい。
…と泣けてきて、ああ、泣いたら最後に目に入れた薬が流れ出してしまう、と、ガマン。

そして病室に戻って、入れ替わりで向かいのベッドの人が手術室に向かったのを知り、
「そう言えば、向かいの人も同じ執刀医だった。あんな集中力の要る手術をこんな立て続けにできるなんて。
いや、それどころか、私の前にもその前にも、続けて手術されてたんだった! いったいどんな精神力と体力と集中力!」
とあらためて驚き、先生の存在に強く感謝した。


今回は、「あの先生なら」と、その病院内でこの手術に一番慣れているらしい先生を紹介してもらえたけれど、あの先生にもどの先生にも初めての手術があって、その後、慣れない手術を何度も何十回もされて。
それを思うと泣けてきた。
(あ、薬が、と、慌てて涙を止めること、数回)
何もかもに感謝。



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by karino-tohko | 2013-09-14 20:26 | 日記
2013年 09月 13日
アンダルシア手術 その1 球後麻酔
入院翌日、手術日の朝。
血圧、87-57。

看護師から「身に着けているものはすべて外して下さい」と言われたものの、長年はめっ放しの結婚指輪が抜けそうにない。
「石鹸水とかでがんばって外してみて下さい。どうしても外れなかったら…その時には何とかするので言って下さい」と、ペンチででも切られかねない言われ方をしたので、それだけは避けたいと、石鹸水で格闘した。
f0000211_23491614.jpg
外れた。
指にはくっきり、指輪の跡。
この指輪を一定時間指から外すのは、この23年間で初めて。
お守りを手放すようでちょっと心細くなった。


手術の始まる少し前に、Rが到着した。
看護師とRとの三人でひと気のない廊下を進み、大きく厚い金属製の扉の前で「付添いの方はここまでです」とRと分かれて、誰もいない廊下を通り、またドアを抜けて、また誰もいない広い通路へ。
そこで車椅子に乗せられて、手術用の帽子で髪を覆い、しんとした通路を抜けて突き当たりの自動扉が開くと、
「!?」
さっきまでのひと気のない空間とうって変わって、人、人、人…。
幅5mほどある広い薄暗い廊下を埋める何十人ものスタッフと、壁際を埋める様々な器具類。
突然現れた地下の秘密基地のような光景にびびりながら、両側に分かれて道を開けてくれるスタッフに頭を下げつつ薄暗い通路を車椅子で進んで、左右に並ぶ大きな扉のうちのひとつに進むと、中は、眩しいほど明るい広い手術室。
そしてそこにも、人、人、人…。
5人10人ではないすごい数のスタッフ(&研修生?)が慌ただしく行き来していて、これからそこで手術本番が始まるというのに、舞台裏にいるような錯覚を覚えた。


映画のセットのような光景に頭の中が真っ白になっている中、「はい、ではこちらに移って下さい」と車椅子をベッド脇に着けられても、もうすでに意識が朦朧としていて足元が覚束ず(いや、ただ眼鏡がなくて周りがよく見えてないだけで、まだ麻酔も何もしてないんだけど)、半分抱えられるようにして手術台へ。

何度も名前を呼ばれて手術する目を確認されて、左右から伸びる手にいろいろ付けられたり巻かれたり。
「かなり痛い」と聞かされていた局所麻酔以前に、左腕に点滴針を点す時点で、もうガチガチ。
これから受ける麻酔注射に比べたらこれくらい…と思おうとしたけれど、
「!!」
とんでもなく痛い! 点滴の針ってこんなに痛かったっけ。
しかも、うまく静脈に刺さらないらしく、しばらくあれこれいじったあと針を抜いて、手の甲に刺し直し。
ガキガキッと針先が骨や筋に当たるようなような感覚がして「うぐ…!」と声の出る痛さ。
でもそこでも血管に刺さらず、結局左手から右手に替えて、手首近くでなんとか刺さった。

そしてその間同時に、左右から次々に手が伸びて、血圧計を着けたり心電図を取ったり。
そして、目薬三昧、洗い三昧。
これでもかってくらいに何度も何度も目に液体がじゃぶじゃぶ注がれて、これほど消毒したり洗浄したりを繰り返さなければいけないほど菌に弱い場所をいじるのか…と、ビクビク。
いろんなものを流し込まれて、もう目玉がふやふやとふやけたような感覚。
その最中に執刀医からの挨拶があり、よろしくお願いします、と、祈るように口にした。


顔の上に、右目部分に穴の開いた布がかけられ、左目の視界が真っ白に覆われて、いよいよ、恐怖の局所麻酔。
「球後麻酔」とか言うものらしく、注射針を下瞼に刺して、カーブした長ーい針を眼球と骨の隙間を下向きに進め、眼の下をくぐってグイッと上にまわして眼球の後ろに注射液を注入するらしい。

「では、麻酔の注射をします」
先生の声。
よかった、先生がしてくれるんだ。
長ーい注射針がこちらに向かってきて、思わず目を閉じる。
「目は閉じないで、開けて」
眼球に直接刺すわけじゃないって言ってたよね。だいじょうぶ、だいじょうぶ…。

先生が指で眼窩をあちこち押さえて刺す場所を確認しながら、「…ん…?」。
えっ、さっきの点滴みたいに、刺しやすい場所がないとか…? と、いちいちビビる。
「では、刺しますよ。痛いですからね」
はい、聞いてます…。
ぐ…、と、針の入る感触。
(ぎぇ! い…痛い…っ!!)
「はい、頭はそのまま、目だけ右の方を見て。…はい、左見て。はい、上を見て…」
眼球を動かす神経に触っていないかどうかを確認しているような様子。
瞼に針の刺さった目を動かすのは怖ろしいけれど、恐る恐るそちらを見る。
それが終わると、次に、顔の奥に針を押し込んいく。

クン、クン、クン…
クイン、キーン、グー、クーン…
これまで感じたことのない、何とも形容し難い痛み。
眼球の下をくぐってグイッと上に…と聞いていたけれど、もう、針がどの辺りにあるのか、何がどうなっているのかわからない。
いろんな組織が詰まった中を、指の感覚だけで押し込まれていく長い針。
目の下というより、頭の奥深くをいじられているような感覚。
ただ痛いだけでなく、これまで知らなかった、「普通じゃ触らない部分の神経か何か」をどうこうしているような不思議な痛みで、そこに「…ん?」「う…」という先生の疑問符や唸り声が重なって、「本当にこれで合ってるの? 何か間違ってない? 何かとんでもないことが起きてない??」と不安にのまれて、半分失神しかけた。

いや、だめだ。
ここで失神してしまって手術中に目が覚めて、「あれ? ここは?」ってふうに目をきょろきょろさせたり頭をもたげたりしたら、大惨事になってしまう。
意識をしっかり持たなきゃ、持たなきゃ…と、食い縛り。

あとで考えてみたら、ここでグーッとガチガチに食い縛っていたいたせいで、余計に筋肉が硬くなって針が通りにくかったのかも知れない。
途中何度か(ぎゅーっと握ってる)「手の力を抜いて!」「指を開いて」と言われて手の力を抜くようにしたけれど、顔や全身の力を抜いてとは言われなかったので、顔はガチガチのままだった。
(気付けよ、私)


「ふう…」という先生の溜息と共に、ずいぶん長い長い時間に感じたその長ーい針の注射が終わったあと、朦朧とした耳に、
「落ち着かれたら、次に、耳の横に注射します。落ち着きましたか?」と、研修医っぽい若い声。
「…いえ、まだ…」
今続けてやられたら、今度こそ失神する…。
「そうですね。じゃあもう少し待ちましょう」

「脈も落ち着いてきたし、もうそろそろいいですか?」と、同じ研修医(?)の声。
「…はい、お願いします…」
今度はこの先生の注射らしい。
「痛いですよ」
はい、聞いてます…。でも、最強(らしい)さっきのに耐えたんだから、きっと大丈夫。
「はい、口を大きく開けてー。閉じてー」
と、指で顎関節を確認して、
「刺します。もう一度口を大きく開けて」
…ぐあーっ!
神経のど真ん中を串刺しにされたような痛み!
だ、だけど、さっきのに比べたらマシ!(な、はず!)
ただただ痛いだけだから、耐えられる!(はず!)


この二本の麻酔注射が終わった時点で、もうふらふら。
次回に続く。




タイトルは、眼球をかみそりでサックリ切るシーンが有名なルイス・ブニュエルとダリの映画 『アンダルシアの犬』/amazon より。
手術する可能性が高くなった頃、手術概要を検索して「目に金属棒が…」って話を目にした時から、頭の中には、あのサックリ画像が。
Rも同じ連想をしたらしく、「アンダルシア・オペだね」と。
やーめーてー!



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by karino-tohko | 2013-09-13 00:12 | 日記
2013年 09月 11日
入院
(なかなか書き始められないうちに1ヶ月経ってしまった…)


子どもの頃、親類のお見舞いなどで行った病院の大部屋はどこも、仕切りのカーテンが開けっ放しで、話し声もがやがやしていた。
そういうのをイメージしていたので、初めての入院で通された病室に、ちょっと驚いた。


病室は4人部屋。
どのベッドも昼間からカーテンをきっちり閉め切っていて、しんとしている。
最初、他のベッドには誰もいないのかと思ったほどで、誰とも顔を合わせず挨拶することもないままベッドに通されて、看護師から入院に関しての説明を受けた。
(「同室の人に挨拶しなくていいのかな。しようにも、カーテン閉まっていてできないしなあ…」と気にしていたけれど、退院で空いたベッドにあとから入って来た人たちも、入院時に顔を合わせることなく挨拶なしだったので、そういうものらしい)

しばらくして、出入りする看護師との話し声で、手術前の人がひとりと手術後の人ふたりが同室なのがわかったけれど、医師や看護師がやってくる時以外は静まり返っている。
荷物をほどく時、タオルや小物を入れてきたポリ袋をカバンから取り出そうとしたらワシャワシャいう音が病室内に大きく響き渡ってびっくりして、音がしないようにそーっと取り出しながら、真昼なのに、音のしないナイロン袋にすればよかったと思ったほど。


荷物をほどいた頃、ベッドに、眼科手術後のうつ伏せ寝に備えて、ドーナツ型枕とU字枕(プロン枕)と胸当てクッションが用意された。
(眼科手術後のうつ伏せ寝姿勢をプロン体位というらしい。prone:腹臥位(伏臥位)、お腹を下にして寝た状態)
f0000211_2356788.jpg
ドーナツ型は「真ん中の穴の部分に鼻や口を当てて息ができるように」と渡されたけれど、その位置に当ててみたら、クッション部分がモロに目の位置に当たって患部が圧迫される。ダメ。
しかも、ベッドの底にも穴が開いてないと、うつ伏せに寝てここに鼻と口を当てるとすぐに酸素が足りなくなる。
そして胸当てクッションはお腹の下に当てないと腰がやられる。

f0000211_23562395.jpg
テーブルにも、穴。(ふさぐこともできる)
手術後二週間は24時間ひたすらうつ伏せ寝でシーツの皺だけ眺めて過ごすことになるのだろうと覚悟を決めていたところ、うつむいてさえいれば、身体を起こしていてもいいらしい。
助かったー。
何か読んだり書いたり見たりできるなら、二週間うつむいたままでもなんとか乗り切れるだろう。


f0000211_23563977.jpg
お昼。
初めての病院食。
見るからに足りない…。
(置かれたまま撮ったので配置がヘン)

同じ病室の他の人たちはカーテンを閉め切ったまま食べていたけれど、私のベッドは廊下側なのでカーテンを閉め切ると昼間でもかなり薄暗いし(目の手術後にはそれくらいでちょうどいい?)、開放部がないと息苦しく感じるので、他のベッドに面していない角を2、30cmほど開けて食事。


…の後もそのまま、着替えの時など以外は少し隙間を開けておいた。
他のベッドに面していない角だし、いいよね。
閉め切るの、苦手。息苦しい。
できるなら全開しておきたいほど。(人目は気にしない。でも相手が気にするだろうから、全開はガマン)f0000211_23565412.jpg



午後、Rが様子を見に来てくれたのでエレベーター前の長椅子で話していたら、小学3年生くらいの女の子が、面会に来た両親を見送りにやってきた。
ドアが閉じていくエレベーターの前で「まったねー」と、上に伸ばした両腕を踊るように大きく左右に振りながら横に飛び跳ねて、小児棟の方に駆けて行く。
「あんなちっちゃいのに、ひとりでかわいそう」と、ボロボロ泣けてきた。
「はぁ? 何見てたの? めちゃ楽しそうだったじゃない」と、R。
「ううん、きっとすごくさみしくて心細いけど、お父さんとお母さんに心配かけないように元気にふるまってただけと思う」
「いや、楽しそうだったって。エレベーター行ったあと、楽しそうにスキップして行ったじゃない」
えーん、心細くてさみしいのは私。
泣いたら少し落ち着いた。



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by karino-tohko | 2013-09-11 00:22 | 日記