昨日あれだけ片付け成果があったんだから(まだ日記に書いてないけど)、今日もどこか一箇所でもすっきりさせておかないと、多分昨日並みの変化を期待して帰ってくるであろうRががっかりするだろう。とにかくぐちゃぐちゃなリビングをなんとかしたい。
…とは思うものの、やっぱりリビングはどこから手を付ければいいかわからない。
この間から、物の上にホコリがたまるペースがあまりに早いのが気になっていたので、散らかっている物の上にたまるホコリがマシになれば多少散らかっていることへのストレスも減るかもと、進まない片付けは置いておいて、先にキャビネットの上の厚いホコリを掃除することにした。
洗面所のスツールを踏み台代わりに持ってきて、掃除機の小物用ブラシでホコリを吸い取っていく。
やってみるとものの5分で済む作業。なのになんで年に1、2回しかしないのか。
キャビネットの上に置いてあるカップなどもホコリがひどいのでひとつひとつ手に取って掃除機で吸い取っていたら、くすんだラベンダー色のタンブラーの中に、ボタンやネジや金銀のパステルが入っていた。
ああ、前にここを掃除した時にも見た気がする。ずーっと前に刻印がきれいだからと買って、どこかに飾っていたパステルだ。模様替えの時に一時的にここに放り込んでそのままになってしまったんだろう。
まあいいや、とホコリだけ取ってそのまま元の位置に戻しかけたけれど、いや、もし私に万が一のことがあってRがこれを片付けることになったら、なんであいつはこんなところにパステルを入れて忘れてるんだ、ああ、きっとこの刻印が気に入って買ったんだろうなあ、使いもしないのにばかだなあ、と悲しくなるかも知れないと思い、もう一度タンブラーを手に取って洗面所へ。
中身を出してみると、厚いホコリの下から、どこかで飲んで美味しかったので覚えにもらってきたらしい紅茶のタグや、艶消しの金色の懐中時計が出てきた。
懐中時計と言っても、ミッキーマウスもどきのネズミ型。こういうキャラクター物は普段は手にしないけれど、この柔らかな金色とさらさらした艶消しの丸い質感が気に入って買って、しばらくカバンか何かに付けていた覚えがある。
でも、相当前だったような。少なくとも15年以上は前のはず。
電池を入れたらまだ動くかな。会社の机にでもぶら下げておこうかな。
タンブラーの中を空っぽにしてキャビネットの上に戻して、掃除の続き。