なんとか顧客データの入力もできあがった。支払い業務も間に合った。月末資金も確保した。
締め切りに追われていたものが片付くと気が抜けて、気付いたらぼんやり他のことをしたり行きつけのサイトをぼーっと見たりメールチェックを繰り返したりしていた。
タイクツしているけれど、気持ちのどこかはすごく焦っている。
いや、退屈してる場合じゃない。数日以内に締め切りが来る業務がいくつもあるはず。
ここで放っておくから後でどうしようもなくなってしまう。
でも気持ちが仕事に向かわない。何から手をつければいいのかもわからない。
「あ、こんな時こそ薬!」と思い出したけれど、あと30分で昼休み。
4時間しか効かない薬なのに昼休みにかかるのは有効時間がもったいないからと、午後から飲もうと思っていたけれど、気付いたら2時。
3時から1時間ほど外出しなきゃいけないので帰ってきてから飲もうと思っていたら、結局1時間をムダに過ごしてしまった。
外出して帰ってきてからも何も手に付かず、何もはかどらず、5時前になってから自分のそんな状態に気付いて「これじゃあいけない。そうだ、薬だ。今からでも飲もう」と思い出して、やっとリタリンを飲んだ。
12日ぶり。
しばらくしてからふと我に返ると、処理済みの証憑類を保存ファイルに移し終わって、滞っていたファイルの月度更新を済ませて、机に積まれていた未開封の郵便物や書類に目を通して処理して(請求書や急ぎのものはないはずだったのに、中からは9月付けで「押印の上至急御返送下さい」と書かれた契約書や「10月15日までに要返事」の書類も出てきた)、机に積み上がっていたソフト類のバージョンアップ版に手をかけていた。
すごい。
そっか、棚の証憑が整理できていなくてそれ以上ファイルが収まらず、「前月ファイル」「前々月ファイル」に8・9月分が入ったままだったので、12月の作業に移行できなくてどの作業も進まなかったのか。
やっぱり飲んだら効いているのかな。
(まだ半信半疑)