祝日だけれど、朝、普段通りの時間から会社に出て、倉庫作業やたまっていた注文書の処理。
自分の仕事は手付かず。
このところずっと、どこかの書斎らしい部屋の風景が、頭の中にある。
書棚付きのビューローのような机に向かう人。
視線はその手元を、そのすぐ右斜め後ろから眺めている。
左手には東向きらしい窓があるらしく、そちらから、まわり込んだ午後の弱い陽射しが射し込んでいる。
ビューローの上には、本やノートパッド、落ち着いた色合いのペン、冷めた飲み物の入ったカップ、吸い取り紙やクリップなど。
それらが窓からの弱い陽射しで、机の上に斜めに影を落としている。
乾いた空気の色。
どこにでもあるような風景だけれど、独特の懐かしさでずっと頭から離れず、なんだろうと気になっている。
写真は、机の上にあった美術展の案内。
行きたいと思いながら、また行き損ねてしまった。