私とRが大学時代にサークルで一緒だった人が出張で京都に来るというので、3人で食事をすることになった。
仕事を早目に切り上げて京都へ向かい、あまり遠出できる時間はなかったので、駅近くの魚とおばんざいの店へ。
通りから奥まったところに入口のある、古い町屋を改装したような店。
一見高そうな店に見えるけれど、表には居酒屋風の看板も出ていて、値段も居酒屋くらい。
(写真は携帯で。)
漆喰塗りの壁の階段を上り、二階の奥の落ち着ける席に通された。
湯葉や山芋のおいしいおばんざいを頂いて、炭火で魚を焼きながら、互いの近況など。
元々物書き系の人だけれど、専門誌の編集の仕事に就いた関係で医学や医薬品に関わり、日々医者と付き合いがあるらしい。
「薬」と聞くと今はリタリンのことが真っ先に頭に浮かぶので、その人に、そういった業界や医者の間ではそういう話は出ていないのか、できれば署名に協力、宣伝してくれないか、と訊きたいところだったけれど、もしネットで 「リタリン 署名」 なんかで検索されて私のブログを見付けられてしまったら、と思うと、なかなかその話は切り出せないまま。
後は、ロシアの平原の風景の話や、アラブのパイプラインの話や、アヤシイ物を書いていた友人の消息や、古本屋の店主をしている友人の近況など。
店を出る時にRが出口で店の若い男の子と話し込んでいたので、出てきてから何を話していたのか訊いたら、
「厨房を覗いたら若い子ばかりだったからびっくりして平均年齢を訊いたら、22,3くらいだって。
ほとんど学生だよ。
仕込みだけしておけば、後は学生だけでもああいう店がまわせるんだなあ」
へー。
料理がおいしかったし、京料理の板前さんがいる店だと思っていた。
昼に板前さんが仕込んでいるのかもしれないけれど。
それにしても、びっくり。
まだ少し時間があったので、もう一件、飲茶の店で飲んでから、駅へ。
帰り、京都駅で見上げた雲合いの月が不気味できれいだった。
(けれど携帯なのでうまく撮れなくて残念)