R 「靴下がなくなった…」
私 「あ、だいじょうぶ。二階の洋間に干してある。もう乾いてると思う」
R 「二階の洋間??」
私 「うん」
R 「二階の洋間って、あの部屋?? あの部屋、『二階の洋間』っていうのー?」
私 「えっ!? そうでしょ? 『二階の洋間』でしょ? 私はずっと (心の中で?) そう呼んでたよ。知らなかったの? じゃあおまえはなんて呼んでんの?」
R 「べつに」
私 「なんか呼び名があるでしょ」
R 「ないよ」
私 「じゃあ、あそこに干してるシャツを取りに行こうと思った時、どこに取りに行こう、って考えるの?」
R 「えーと、シャツの部屋」
私 「うそ。ほんとは?」
R 「うーん…大きい部屋」
私 「ほんとは? 何か名前が付いてるでしょ?」
R 「はしっこの部屋」
私 「はしっこの部屋? 三つしか部屋がないのに、端っこの部屋? 真ん中以外はどっちも端っこなのに?」
R 「はしっこで窓がある部屋」
私 「寝てる部屋も端っこの部屋で窓があるよ」
R 「はしっこで窓がいっぱいある部屋」
…ほんとに特に呼び名はなかったらしい。
15年ほどふたりで一緒に暮らしてる家の中で、相手がなんて呼んでいるのか知らない部屋があったなんて。
まあ、20くらい部屋がある家ならそんなこともあるかもしれないけれど。
あ、反対か。
20もあったら共通の呼び名がないと、どの部屋のことを指しているのかかわからなくなるか。
それにしても、なんかちょっとびっくり。