夕方、町内の人のお通夜に出るために、定時に事務所を出た。
まだ明るいうちに事務所を出たのは久しぶり。
明日給与振込みをしなければいけないので、なんとしてでも今日帰るまでに給与計算をしなければと必死で計算していたけれど、時間がない!と焦ってやっていると途中から急激に激しい眠気が襲ってきて、ほんとにちゃんと計算できたのかも定かでない。
焦ったり緊張したりして眠気が出てくるのって、ナルコレプシーっぽいような。
時間もないし頭もまわらないし明日朝確認したらいいや、と、急いで事務所を出て家に向かったけれど、運転中も睡魔が襲ってくる。
家に着いて時計を見たら、お通夜まで約1時間。
喪服がすぐに着れる状態かどうかわからなかったし香典のことなどを班長さんに確認しに行こうと思って早めに事務所を出たけれど、異様な眠気でそれどころじゃない。
いったん眠らないと何もできない、と、冷蔵庫のRの濃いコーヒーをラッパ飲みして携帯アラームを25分後と27分後にそれぞれ5分おきのスヌーズを付けてセットして、倒れこむように眠った。
ふと目が覚めると、アラームが鳴る直前。
よかった、目が覚めた。
眠気もスッキリしている。
急いで喪服を出して着替えて、会場へ。
お通夜の後、頼まれていたフランス語を見にKoさんちに行こうと思っていたけれど、珍しくRが早く帰って来たので、先に夕食。
食べ終わったらまた眠くなってきたけれど、今日行っておかなきゃまたいつになるかわからない、と、鍵と携帯と20年物のフランス語のGEMを手にKoさんちへ。
GEMは、英和・和英などが一冊になった手のひらサイズの辞書で、手のひらサイズなのに、英和・和英がそれぞれ3万語以上収録されているという、いい電子辞書のなかった購入当時としてはかなりすぐれものだった辞書。
本革装にインディアン紙、天・地・小口の三方は本金塗りという本格的な装丁で、GEM(宝石、宝玉)という名前の通り、小さな宝物の印象。
葡萄酒色の英和・和英、狐色の仏和・和仏、濃赤色の独和・和独の三冊を持っている。
一番使い込んだフランス語版は小口の金塗りもはげてボロボロ…と思っていたら、OVに行き始めてカバンに入れて持ち歩くようになっていた英語版が、今見ると、それほど使っていないのに表紙も擦り切れて見るもムザンな姿になっていた。
でも、本革装のおかげで、それもアジに見えるような。
むしろ、フランス短期留学のついでにドイツに数週間足を伸ばす予定で新古品を買ったドイツ語版が、旅行も一週間だけになりユースホステルやレストランでは英語が通じたおかげでほとんど使わずじまいで、辞書なのに金塗りもピカピカのままの新品同様で恥ずかしい。
今もあるのかなあと検索してみたら、私が持っているのと色は変わっているけれど、ちゃんとあった。
レビューでも絶賛されている。→
amazon GEM英和・和英辞典 (三省堂)
電子辞書化もされているらしい。
薄さ7mmのしおりタイプで、読んでいる本の間にそのままはさんで使えるよう。→
本日の一品:35年目に電子辞書になったコンパクト辞書「GEM」
(なんで「35年目」なんだろう。「82年目」では?)
写真、一緒に写っているペン自体が一般のペンより小ぶりなので、かえってGEMの小ささがわかりにくくなってしまった。
A7版の幅を狭めたサイズで、名刺より少し大きい程度。
わからない単語を見かけるとどこででもさっと調べられるので、カバンの隅に入れておくと便利。