前の記事で引用した
「インターネットの広がりなどで情報が増えたこともあり、性的マイノリティーに対して以前より肯定的な見方が増えているのではないか」
という文章で思い出したことば。
「最新の脳科学は、精神病のイメージを変えた」
知ることはイメージを変える。
確か、BSでやっていた脳に関するドキュメンタリー番組の中で聞いたことばだったと思う。
MRI機器などによって、それまでブラックボックスだった生体の脳の中の各部の反応や活動が目に見えるようになって、ブレイン・マッピング (脳の地図。笑ったり話したり手を動かしたりする時に脳のどの部分がどう反応するか、字が書けなくなったり短期記憶が保てなくなった場合はどこがどうなっているのか、などを表すもの) が作られてきている。
そういったことによって、身体的・機能的な問題ではなく内因的な問題だとされてきた統合失調症なども、脳の特定の部分の損傷などが原因だと解明されてきていて、それによって、偏見に満ちていた精神疾患に対するイメージも変わってきた、というようなことなんだろう。
自分のアタマはちょっと人のと違うらしい、と気付いた10代の頃から、脳科学の話には興味がある。
その頃は、死んで解剖してからでないと私の脳のことはわからないだろうし、ましてや脳の中でどんな反応が起こっているのかなんて誰も知ることがないだろうと思っていたけれど、今は、生きているうちに、自分の脳の動きを自分で知ることができる。
3月に、Rが長引く首の痛みで病院に行った時の携帯メール。
R 「MRIしたった
おまえとかできひんわ」
私 「わたしもしたい。のうみそみたい。
なんで私できひんの」
R 「せまいし
じっとしてなあかんしおっきいおとがする」
ああ、確かに。(--)