トイレには、よく、ドアを開けたまま入る。
結婚した頃、Rがアパートのトイレでドアを開けたままこちらを向いて座って本を読んでいるのを見て驚いたけれど、確かに洋式なら、ドアが開いていてもそれほど違和感はない。(ことはない? ただの慣れ?)
試してみたらトイレ独特の圧迫感がなくて気持ちよかったので、以降、私も、よくドアを開けたまま入るようになった。
それに慣れると、よそのトイレでも開けたくなる。
でも開けられないので、せめて窓を開ける。
事務所のトイレの窓は、すぐ外が事務所の入口や道路に面していて、出入りする人に音が聞こえるし立ち上がると道行く人と目が合うので、他の人たちはトイレに入るとまずピシャンと窓を閉めるんだけれど、私は、入るとまずガラリと窓を全開にする。
陽射しも風も入って隣家の緑が見えて、タイの山の村で畑の脇の木陰で用を足していた開放感を思い出す。
写真は夜のトイレ。
ドアを開けておけば灯りも要らなくて、静かな暗さで、気持ちが落ち着く。
薄明りのトイレや月明かりで入るお風呂は、何か祈りに似た、神聖な気持ちになる。
それに慣れると、灯りを点けると電球でも眩しくて少し目に痛くて、ちょっとピリピリ。
(普通に撮ると暗くて写らなかったのでシャッタースピードを落としたけれど、実際はもう少し薄暗い)