朝8時半に、老人センター(正式名称なんだけど、なんというか…)へ納品に行った。
昨夜荷物を積んで帰って、会社に出勤する前に立ち寄り。
サークルや談話室や大きなお風呂がある施設で、8時半にはもうお年寄りたちがちらほらやってきて、広間でTVを見たり談笑したりしている。
時々、8時半に来てくださいと言われて納品に行くけれど、担当者がやってくるのはたいてい9時過ぎ。
いつもその間、まだひと気がまばらで静かな建物の二階の廊下の突き当たりにある、納品する広間の横のテーブルで、本を読んだりぼんやりしたりして、担当の人が来るのを待っている。
そこは湯沸し室の奥になっていて廊下から少し入ったところにあるので、商品を受け取りに来る担当者以外には滅多に人が通りかからない。
長い廊下の反対側の突き当りには窓の大きな広い談話室があって、そちらの方からTVの声や人々のざわめきが廊下を伝ってかすかに聞こえてくる。
静かで穏やかでゆったりした時間。
そこに座っていると、息をつく間もない事務所とは別世界だなあとつくづく思えて、そのままそこに一日中座っていたくなる。
(写真はセンターの窓辺にあった菊。)