R 「飲んでごらん。これなら飲めるよ」
…甘ーい!! おいしーい!
私 「何、これ?」
R 「ワイン。」
私 「ワイン???」
R 「うん。アイスワイン。」
ポートワインも真っ青の甘さ。
桂花陳酒よりも甘い。
何かの糖分をたっぷり溶かしたのかと思うほどに甘い。
製造過程で何か入れてるのかと思ったけれど、ラベルをみると原材料は葡萄のみ。
なんでこんなに甘いのかと思ったら、熟した葡萄を冬まで樹上に残して、凍結と解凍を繰り返させて水分を失わせて糖度を上げて、零下8度以下になった早朝に氷結状態のまま摘み採って、粒中で凍っている水分が溶けないうちに搾汁した濃厚な果汁で作ったものらしい。
(昔、寒波にやられて放置していた葡萄を処分するのがもったいなくて、農民がそれでワインを作ってみたら、偶然、極甘・芳醇な香りのワインができたのがきっかけとのこと。その果汁は葡萄一房からスプーン一杯ほどしか採れないので、できた当時は貴族の飲み物だったそうな。)
飲んだのは、Maybach(マイバッハ)のアイスヴァイン(アイスワイン)2000。
ビールのような黄金色。
「糖度の非常に高いファルツ産の完熟ブドウだけで作ったアイスヴァイン。デザートワインとしてお楽しみ下さい。白 極甘口 飲み頃温度8℃前後」
いくらだったのか気になって訊いたら、「たまたま500円くらいで手に入れた」そうな。