帰省二日目の夕方、親の家の脇の道で妹が「うわっ、何??」と飛び跳ねながら声を上げたのでその足元を見ると、地面一面におびただしい量の直径5mm近い黒い団子が撒かれていた。
恐る恐る踏んでみると、足の下でシャクシャク崩れる音。
「あの木に虫がいるねん」
母が指さす方を見上げると、夥しい量の蛾の幼虫らしきものが庭から伸びた木をわしゃわしゃ食んでいた。
蛾の幼虫と言っても毛虫ではなく、透明感ある緑の体に青色の棘を持つきれいな幼虫。
いや、青色というより、空色。
初めて見るきれいな幼虫だし、基本的に虫は生かしておきたい方だけれど、とにかく大量にいて木を枯らす勢いだし、この色鮮やかさは
イラガを思わせるし、イラガのように毒があっては母が危ない。
毒の有無を調べるにも、私の瀕死のスマートフォンでは画像検索結果が小さなサムネイルで3枚ほど出てくるだけで、目的の虫が見つからず確認できない。
滞在残り時間も少なく焦っていたので、やむなく、何の幼虫かわからないまま手の届く範囲の幼虫を退治した。
で、こちらへ戻ってきてからパソコンで検索したら、「シンジュサン(樗蚕)」という野蚕(野生のカイコ)の幼虫だった。
シンジュサンという名はシンジュ(樗)を食べるから付いたそうで、
「動く宝石」
「もちろん毒はありません、最も美しい幼虫の一つです」
(シンジュサン.html|自然(じねん)塾 より)
とのこと。
ああ、ごめんなさいー。
(きれいだったけれど、苦手な人もいるかも知れないので、写真は「More」で。
↓ クリックすると開きます)
あっちにもこっちにも。
罪のないきれいな幼虫を大量に退治したのは、
ルリタテハに続いて二度目。
ごめんね。
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