ダイニングの床掃除中、作り付け食器棚の横に買い足された隙間用食器棚の一番下にある扉の下からほこりがはみ出ているのに気が付いて、開けてみた。
薬? こんな普段開け閉めしなさそうな場所を薬置き場にしてるのか。
…と思ったら、手前にあった大箱入りのサプリは、ほぼ丸々入ったままとっくに消費期限が切れている。
奥には、子どもの頃から家にあった懐かしい木製救急箱が入ってた。
20年以上見ていないうちに、表面のニスがすっかり剥げて痛々しい姿になっている。
こんなところに入れて、使ってるのかなあ…と開けてみたら、
わっ、見覚えある箱が!
そうだ、私が十代の頃、ずっとこの薬箱に入ってた「点温膏」。
どこかで手に入れて来た高級な温感プラスターだと言っていたけれど、高級でもったいなくて、みんなあまり使ってなかったんだった。
中身は当時のまま、ほとんど減ってない。
もったいないけれどもう捨てるよ。
(今もあるんだろうか…と検索してみたら、
「点温膏 120枚 希望小売価格:980円」。
え?
当時家族で愛用してたピップエレキバンよりずっと安い??
この数十年で価格崩壊した…?)
「これが一番上にあったってことは、その下は全部70年代か80年代のまま時間が止まってる?」 と思ったら、そのようだった。
レトロなパッケージの「アルマ浣腸」。
そう言えば小学生の頃、超便秘がちだった私はたまに母親に浣腸されてたっけ。
まさか、その頃の…?
新しそうな浣腸も出て来た。
浣腸、たっぷり。
みんなさようなら。
絆創膏もすっかり黄ばんでる。
傷口が雑菌で覆われそうなので処分。
のど用綿棒。
こわくてのどには突っ込めないけど、掃除に便利そうなのでもらっとく。
救急箱以外に、プラスチックトレイに救急用品らしきものが詰まったものも入ってた。
「有効期限1998年11月」の使い捨てカイロ。
新しくない「新しい」包帯。
マスク…?
写真じゃわかりづらいけれど、テラテラで薄い細長い紙(左右に半分に折ってある)の両端に、細ーい紐が付いている。
今の使い捨てマスクの50倍くらい使い捨てっぽい。
結局、扉の中にあった物のうち残ったのは、未開封の消毒液一本。
普段使っている薬類は、テーブルの上やテレビの横に散乱していた。
この隙間用食器棚を買った時にここを薬入れにしようと思い付いて入れたものの、そのまますっかりこの場所の存在自体を忘れていた様子。
普段開け閉めしないようなこの場所じゃ、日常使うものは入れられない。
何か他の使い道を考えた方がよさそう。
夕方から母や姪っこらと出掛けて夜に戻ってきたら、玄関まで正露丸くさい。
ああ、ごみ袋の口を全開にしたままだった。
部屋に正露丸臭充満。
薬効成分に守られてるような錯覚。
続く。
にほんブログ村 片付け・収納ブログへ