6月にいったん丸坊主になった
レモンの苗木に再び葉が出てきたと思ったら、またしっかり、ぐしゅぐしゅの黒い体に一部白い柄の入った、鳥のフンそっくりの幼虫が二匹ついていた。
柑橘系植物につく幼虫は蝶だと聞いて検索してみたら、どうやらナミアゲハらしい。
また丸坊主にされてしまうかなあと気にしながら数日眺めていたら、
ある朝突然二匹とも、ひと周り大きな緑色の幼虫に変身していて驚いた。
え? 昨日の朝にはまだ鳥のフンもどきだったやつだよね?
こんなに一気に変身するとは思わなかった。
こうなったらこのままここで蝶になるまで育って欲しいと思ったものの、食欲旺盛な幼虫をこんな小さな苗木で養えるはずもなく、翌朝には、レモンは再び丸坊主。
どうしよう、何か他に食べそうな葉がないか調べなきゃ、と思って忘れていたら、そのまた翌日には二匹とも、隣の小さな山椒に引っ越していた。
(右手奥にぼんやり写っているのが、再び丸坊主になったレモン)
飢え死ぬくらいならと隣の山椒で間に合わせたのか、それともたまたま山椒も食草なのか、と思いつつ、これを食い尽くしてしまう前に他の木を…と検索してみたら、ナミアゲハが食べるのは、柑橘系、山椒、カラタチのみ。
たまたまレモンと山椒が並んでいたからここに卵を産んだのか。
いや、それにしても、子どもの命を預けるにはどちらもあまりに小さな苗木。
近所の川沿いの木の中に一本だけ夏ミカンの木があったっけ、あそこに移せれば、と思い、夜、懐中電灯を手に場所を確認しに行ったけれど、実のないこの時期に暗がりではどの木なのかわからず。
そうこうしているうちに、山椒も4日で丸坊主。
よっぽど困っていたらしく、葉だけでなく葉柄や若い枝まですっかり食べ尽くされて、残ったのは中央の茶色い枝と硬い棘のみ。
そして、二匹とも姿が見えなくなっていた。
鳥に食べられてしまったのか、それとも、食べられるものは食べ尽くしたのでどこかに引っ越して行ったのか。
レモンも山椒も、早く幼虫の二匹や三匹養えるくらいの木になって欲しい。
植えてある草や木に巻き付いていたヘクソカズラを抜いていたら、その葉と茎に、大きな幼虫が二匹。
薄緑色の体に斜め削ぎ切りのような模様が入った青虫で、これもアゲハチョウかもと、抜いていた手を止めてヘクソカズラを残しておいたけれど、まだまだ葉が残っているうちにいなくなってしまった。
検索してみたら、こっちは蝶ではなく、ホシホウジャクというスズメガの一種。
えこひいきして申し訳ないけれど、スズメガは苦手。
残していたヘクソカズラは今のうちに抜いてしまおう。
そのそばのホトトギスには、常連の、派手なトゲトゲの付いた黄色い毛虫。
こっちの方が毒蛾の幼虫っぽいルックスだけれど(最初の頃はイラガの幼虫だと思って、見つけるたびにごみ袋に入れていた)、こっちは蝶のルリタテハ。
毛虫が苦手な人もいそうなので小さな写真にしたけれど、アップで見ると、見事な棘と鮮やかな模様がとてもきれい。
(過去記事のアップ写真→
「ルリタテハ」、見事な色違い→
「ルリタテハ茶変」)
ホトトギスはしっかり群生しているので、ルリタテハ何匹でも養える。
これらの茂みの上には太い電線が通っていて、よくいろんな野鳥がやってくる。
鳥も好きだけれど虫も好き。
鳥に食べられずに生き延びられますように。
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