「我が家では珍しい花柄」と書いて、最近やって来たもうひとつの花柄を思い出した。
仕事関係の記念品でもらったカタログギフトで、他に選ぶ物がなかったこともあって、花柄生地(というか、植物柄生地?)のちょっとクラシックなボストンバッグを選んだ。
母が倒れた去年から度々帰省するようになったけれど、1、2泊用くらいの手頃なバッグを持っていなくて、いつもミニリュックに貴重品だけ入れて着替類は紙袋やキャリーバッグ(帰りの米や野菜用)に突っ込んでいたので、これくらいのバッグがあれば便利かも、と候補に挙がったもの。
ブランド名は、ロメオ・ジリ。
DCブランド全盛だった頃に聞いた懐かしい名だなあ、まだあったのか、と検索してみたら、出て来るのは、私が持っていたブランドの印象とは大きく違う、生成のキャンバス地やナイロン地っぽいトートバッグばかり。
もっと刺繍やビロードや繻子で飾られた、異国風で重厚で鮮やかで豪奢なバロック調ブランドだった気がするけれど。(ブランドには疎いものの一時期バロック的衣装にハマってた。)
この花柄バッグも一件もヒットしない。
なんで? と見ていたら、質問サイトに「2004年にあれこれと問題があって、そのせいでコレクション活動が中止となり、重ねてROMEO GIGLIがデザイナーから外れてしまったことが原因で衰退してしまったようです。ブランドとしては存続しているようですが、小物などの展開にとどまっているようです」との書き込みがあった。
そうだったのか。
衰退して忘れられたかつて華やかだったブランドの綿バッグって、なんだか寂しい趣があっていいかも、と、これに決定。
届いたバッグは、カタログ写真にあった明るい朱色のプリントとは違って、かなり落ち着いた紅色。
そして、ざっくり厚いキャンバス地に見えた生地は、コシがなくくたっとしていて、持ち手を持つとくしゅっと生地が寄ってバッグの形が保てないほど。
そのうえ、すでに劣化が始まっているかのように、合皮部分の表面がところどころペリペリと剥がれてきている。
もしかしたらバッグを作っていた頃の古い在庫処分なのか、それとも、衰退ブランドなので素材が粗雑なだけなのか。
まあ、全体のデザインは好きだし、帰省時に大いに使おう。
あれ?
今これを書きながら再び検索してみたら、ヒットするバッグが少し増えていて、数か月前にはまったく検索結果に出て来なかったこのバッグもいくつかヒットした。
古い商品の在庫処分ではなく新製品だったのか。
で、驚いたことにこのバッグ、同じショップ内で、まったく同じデザイン・同じサイズで、革部分に合皮を使ったものと牛革を使ったものの二種類がヒットする。
合皮使用 →
【20%OFF】ロメオジリ ボストンバッグ ピンク
牛革使用 →
【20%OFF】ロメオジリ ボストンバッグ ピンク
(共にショップにリンク)
ほんとに別物??
サイズはどちらもW500×D200×H300mmで、合皮の方は重さ730g、牛革の方は1790g。
双方の希望小売価格には二割差がある。
重さが2.5倍違うのは、合皮と革の重さの違いなのか(あれだけの部分使いで1kgも?)、それとも綿生地の厚さも違うのか(確かに微妙に生地の柄が違う。でも私が持ってるバッグの柄は「牛革」の方の柄と同じ)、あるいは単に記載ミスか。
形は気に入っているから、生地がしっかりしたものがあるならそっちが欲しかった。
っていうか、このへなへなの生地とぺりぺり破れかけてる合皮で、希望小売価格が8,400円(ショップ価格6,720円)もすることにびっくり。
もっとずっと安い物かと思ってた。
(もらった記念品を値踏みしてゴメン)
デザインは気に入ってるのでヘタるまで愛用するよ。(すでにヘタりかけてるけど。)
ほんとに別物??
↓