朝、たいていRが先に起きてカーテンを開けて、「ポンプしてー」という私のリクエストに応えて布団の上からぎゅーっと乗って私の身体の血が巡り始めるようにしてくれて、タイマーを数分後にセットして、先に一階に降りて行く。
タイマーは、去年、100円ショップで買ったやつ。
買ってしばらくは休日の片付け時の
ポモドーロ用にしていたけれど、使い忘れるようになってキャビネットの上に置きっぱなしにしていたら、いつからか、Rが朝、私のためにセットしてくれるようになった。
…が、セットするだけじゃ止めてまたすぐに眠ってしまうので、セットしたあと、それをどこかに隠してくれるという念の入れよう。
最初はカバンの上だったり窓の桟のところだったり、目に入りやすいところに置かれていたのが、見つけて止めてまたすぐベッドに倒れ込んでしまう私のために、隠し場所がだんだん複雑になってきた。
ピピピ…と鳴り始めたら覚束ない足取りでベッドから出て開けきらない目で音のする方を見渡すけれど、音の方向や遠近がつかみにくい私には、物の中に入れられたり何かの陰になったりしていると、見つけるのが難しい。
おかげでその数十秒の間にも結構目が覚めるものの、見つける前にアラームが鳴りやんでしまうと、「あーあ」と脱力して、またベッドに倒れ込んでしまう。
(靴下は去年から上下逆さにして干してる)
せめて見えるところに隠して。
なお、写真は再現写真です。