先々週の日曜日に、ふと、ずっと前から玄関の下駄箱の上に積み上がっていた靴箱が目に入った。
確か、全部空き箱だったような気がする…。
以前は靴箱が好きで、靴を買ったら必ず箱に入れてもらっていたんだけれど、ここにあるのはどれも、どこが気に入って残してあったのか自分でもわからないようなものばかり。
好きな色でもデザインでもない。
むしろ、目障り。
あ、そうか。
気に入った箱は靴を入れて下駄箱の中にしまってある。
ここにあるのは、好きじゃないけれど、頑丈で捨てるには惜しくて残してあったものだったのかも。
なんでそんなものを10年近く(10年以上?)、後生大事に玄関に祀ってあったんだろう。
なんでそれが長年視界に入って来なかったんだろう。
見苦しいし、ほこりもひどい。
躊躇なく全部つぶして古紙回収へ。
台所から持ってきた踏み台に登ってみると、長らく掃除していなかった下駄箱の上には、靴箱の跡がくっきり。
他の部屋のようなもさもさのほこりはないけれど、細かな砂ぼこりが下駄箱の天板にがっちり吸着していて、水拭きだけでは取れない。
重曹を撒いて拭き取ってみた。
まだほこりの跡が残っているけれど、これ以上こすると塗料が剥げそうだし、目線より高くて見えないところなのでこれでいいことにする。
下駄箱の上にRの詩集があった。
以前、いろんな人が出入りしてた頃、希望があれば配ってたやつだ。
一番上のは表紙の半透明のトレーシングペーパーが茶変して湿気で波打ってる。
ごめんね。
もう人が来ることもないし書斎にしまっておこう。
すっきり。
思わぬ縁で手元にやって来た、ビンテージのスパイクシューズの箱。
これだけは残しておくよ。