昼過ぎから二時間ほど、事務所の機器の配線替え。
それぞれのPCの電源を落とし、最後に旧サーバの電源を落とした途端に、パン、と、世界から遮断されたような、まるで真空空間に陥ったかのような無音になった。
圧迫されるような完全な無音。…のわけはないけれど、そう感じるほど、不気味なほどの音のなさ。
しんとした中に、紙をめくる音、ペンを走らせる音がとても大きく響く。
そう言えば何年か前にも、サーバの電源を落として、この音のなさに驚いたことがあったっけ。
さっきまでどんなに大きな音がしていたのかをあらためて知って驚いて、日々常にその大きな音にさらされ続けていることに気付いていなかったことを、驚いた。
配線が終わったあとも、旧サーバは止めたまま。このまましばらく様子を見て、新サーバに問題がなければ旧の方は廃棄行き。
旧サーバが止まって周りの人が話すことばは聞き取りやすくなったけれど、向こうの席の人のかすかな身動きまで耳に入るような状態で、雑音が気になって落ち着かない。
あの大きなモーター音は、ホワイトノイズの役目をしてくれていたのか。
写真は、ブログ編集画面のサイドにリンクのあった
【ソウルで吉岡徳仁個展「Tokujin Yoshioka_SPECTRUM」】(2010年5月31日)から、吉岡徳仁「VENUS-Natural crystal chair」2008。
2年(も経ってるとは!)前に初めてデザイン雑誌で見た時に、ひと目で惹かれた作品。
下のブログ記事の汚写真を少しは中和できるかと、借用。