仕事でややヘコむことがあってまいっていたところへ、「イージーライダー」。
有名な映画だけれど、見たことがなかった。
たまたまBSでやっていたので、ロードムービー好きなのもあって「Born To Be Wild」につられて気分転換にと見ていたら、どんどん下降。
で、唐突に、あんまりな結末…。
めり込んだ状態で放り出されて、呆然。
どうやって立て直せと。
ああ、でも考えてみれば、ロードムービーってこういう方向の結末が多いかも。(今さら。)
なんで長年、自分はロードムービーが好きだと信じてたんだろう。
12歳の頃に衝撃を受けた「バニシング・ポイント」(1971版)の影響か。
あの映画も、10年以上経ってもう一度見た時に、「あれ…? こんなだっけ…?」とかなり肩透かしを食らったけれど、今見たら、気が滅入るだけのような気もする。
なぜあんな刹那的な映画が心の支えになっていたのか。
こういう映画は、自分のいる場所が息苦しくて強烈に「ここでないどこか」を求めていて、内側に叫びに似たエネルギーを溜め込んでいる時期に見るべきものなのかも知れない。
内側がウロ状態で今の居場所にかろうじてしがみついているような時に見ると、やり場のない不安感や無力感だけが尾を引いてしまう。