昨晩も早々に事務所を出て、0時前から寝逃げの体勢になっていた。
この時間からなら普段の倍ほど眠れるな、平日にこれだけ眠っておけば次の日曜日はしっかり活動できるかも…とも思っていたけれど、結局ベッドに入ったのは午前2時過ぎ。
まあ、調子が戻りつつあるということかも。
この間の日曜日は、遠方にお住まいの及川聡子さん
(OIKAWA,Satoko blog)が京都での展覧会に作品を(「招待作家」として!)出品されるとのことだったので、この機会を逃してはと、京都へ行ってきた。
とてもいい天気で、舗道を歩いているだけでうきうきしてくる陽気。
会場は、ずいぶん久しぶりに入る京都市美術館。市の美術館とは思えない重厚な煉瓦造りの建物。
聡子さんとはネット上やメールでお付き合い頂いていたけれど、お会いするのは初めてで、作品を生で拝見するのも初めて。
以前Rが、新聞に載っていた作品のカラー写真とそこに書かれていた作品サイズを見て、「すごい、この絵、すごく大きな絵なんだ」と驚いていたけれど、本当に大きい。
しゃがみこんで覗き込んだ10cmから20cm四方くらいではないかと思われる小さな世界が、数メートルに引き伸ばされている。子どもの頃、よく、布の繊維の畝に見入って、その繊維の凹凸がミクロの世界のビルディングやその隙間を走る道路のように見えたように、自分がぐぐっと小さくなってその世界の中に潜り込んでいくような、見ているその極小の世界が、ぐわーんと広がって自分を包み込むような感覚。
写真で見た硬質な質感と違い、不思議な柔らかさを持った線。絵自体がゆったりとした静かな生き物のよう。
その日、大好きな迷宮都市の絵を描かれている
舟橋英次さんと一緒にお伺いしたんだけれど、舟橋さんの迷宮都市と同様、絵の細部に、薄氷から覗く葉の裏に、重なり合う植物の隙間に、ぎゅーっと入り込んで行きたくなる。
お疲れではないかと気にしつつ、ずいぶん長い時間おじゃましてしまったけれど、お会いできて、作品を拝見できて、本当に嬉しかった。
それから、思わぬ方にもお会いできて、うれしはずかし。
聡子さん、舟橋さん、Mさん、本当にどうもありがとうございました。